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トンガ ホエールスイム

トンガホエールスイム2019【番外編】大学生がホエールスイムガイドのスタッフ・インターン

2019.10.08 / Author.Ryohei Higuchi

はじめまして、トンガホエールスイム2019のweek7~8にて2週間スタッフの研修をさせていただきました、樋口諒平です。


 
はじめに、ちょっとした自己紹介をさせていただきます。
僕は大学で写真について勉強しており、現在は大学3年生です。
小さい頃によく家族で海に遊びにいったこともあってか特に水中写真というジャンルに強く惹かれていました。
昨年はゲストとしてこのツアーに参加をし、気が付くとザトウクジラの世界に夢中になってしまいまた。
 

そして、海での仕事に興味があった僕は昨年ツアーでご一緒していただいたゲストの方から、「そんなに好きなら越智さんに言ってスタッフになってみたらいいじゃん」と助言を受け、やってみたいなぁとぼんやりと考えていました。

昨年のツアーが終わる頃にはその思いがどんどんと強くなり越智さんに申し出て、色々な経緯があり現在に至ります(かなり省きますが…)

そんなこんなで今年はスタッフ研修としてトンガに到着しました

翌日からさっそく海へ出るわけですがweek7は初日から風も強くクジラの捜索範囲も狭まってしまった為、あまりクジラが見つけられませんでした。

それでも親子のクジラとスイムをし、目の前に浮上してくる親子を初めてみた僕は初めは恐怖を覚えました。近づいてくるほど自分の身体より数倍も大きい巨体が徐々に見えてくるんですから。
何度かスイムをしていくうちに恐怖心はなくなり、最後の方は興奮覚めやらぬなかカメラのファインダーを覗いていました。

初日からなかなかの手応えを感じつつ、帰港しました。


 
9月18日にスイムをした親子(下)
人間をあまり気にしない母クジラなのか、1日目の親子よりものんびりと。

9月20日に出会った親子(下)
ブローを見つけてしばらく追ってみるもなかなか止まらず、ずっと泳ぎ続けている様子。
水中に入ってスイムにトライしてみるも逆行側に行ってしまうという少し撮影のしづらい親子でした。

そして4日間のスイムを終え、week7に参加してくださった大半のゲストの方々がトンガから日本へ帰国されました。
week7は親子とスイムする機会が多かったです。

トンガでは日曜日が国全体でオフになっているため、いつも以上にのんびりとした空気が街には流れていました。
 
トンガの街を散歩するときは日々新鮮な気持ちでした。
教会からは聖歌がこだまし、道を歩けば野良犬や豚が行き来する車の間を縫って歩いていたりと、ここには日本には無いものが有り余っているほどだなと感じます。


 
なにしろトンガの素晴らしいところは人々の笑顔が素敵だということです
街中を歩けば知らない人でも気軽に笑顔で挨拶してくれたり、カメラを持って歩いていれば向こうからニコニコしながら「撮ってよ」と頼まれたりと、とにかく素敵な人々が多かったです。

そんなことを感じていた日曜日の夜、越智さんから「樋口君はなにか仕事に関して疑問とかないの?」と聞かれ、僕の一週間での仕事ぶりを総評していただきました。
そして、来週はもっと仕事をやってもらわなくちゃ困る。とのことでした。

今思い返してみれば、week7での僕の仕事ぶりは、言われたことをただこなすだけでボートの上では仲良くなったゲストの方としか話していなかったことや、ディナーなどの食事中のちょっとした気遣いなど、スタッフとしては褒められたものではありませんでした。

その越智さんとの会話の中で、今までの自分のダメだった部分を思い返していると一週間を怠惰に過ごしてしまった自分が情けなく感じました。

だけれど、その総評をもらわなければ今までの自分のままで次の週も仕事していたと思うと、良いアドバイスを貰えたと感じます。そしてweek8からはきちんと多くのゲストとコミュニケーションを取ってトンガを楽しんでもらおうと心を入れ替えることができました。

week8はゲストが少ない週でweek7から残っているゲストを入れても5人だったので、ビギナーの自分にとってはゲストのケアはゲストの数が多かった前の週に比べて容易になりました。

特に初めてトンガを訪れる方が大半で、不安なことも多いかなと思い、自分がゲストだったときスタッフにどう接してもらえると嬉しいかを基準に動いてみることにしました。

ボートの上ではなるべく負担を少なくして、クジラを見ることだけに集中してもらえるようにしたり、ボートの上以外でも食事のときは率先して動くことでいかにゲストが快適にトンガを過ごしてもらえるかを考え行動してみました。

9月24日

ヴァヴァウに1日早く到着されたゲストを迎え、一足早く海へ出ることに。
しかしクジラは全く見つからず、やっとの思いでスイムできたのがコビレゴンドウ。
あまり大きい群れではなく、泳ぐのが速かったため全く追いつかず・・・

多くの船が寄港したなか、僕たちの船は他の船よりも2時間ほど遅く出航したため諦めずクジラを探すことに。
するとブローを発見。水中でアプローチしてみるも潜行してしまった様子でした。

少し追っていくと砂地で動きを止めた様子。しばらく観察していると近くまで浮上してきてくれました。

9月24日

ゲストが全員揃い、2隻に別れてクジラの捜索へ。
出航してしばらくするとブローを見つけたと言われ、僕も目を凝らして再びブローが上がるのを待つことに。

結果見つかったのはペアのクジラで20分以上も水中にいた様子。
ゲストの中に1名、体力に自身が無い方がいらしたので最初入るときはカメラを船に置いて、そのゲストをケアしつつ水中でのペアを観察することに。

しかし20分以上クジラが浮上するのを待っていると寒さが限界にきてしまったようで、船に上がりたいとのことでした。
せっかくクジラをゲストに見せてあげられるチャンスでしたが、ゲストの意見を優先しようと思った為、僕とその方は一時離脱をして船まで戻ることに。

その後ペアのところへ戻りしばらくすると2頭が浮上してきました。
オスがずいぶん近くに浮上をしてきて、オスのテールが自分の真下にきたときは少しドキッとしましたが・・・

このペアとは3回ほどスイムをできました。他にボートに乗られていたゲストも満足していただけたようで良い滑り出しであったと思います。

9月26日に出会った親子は母クジラの背中からテールにかけて傷が無数にあり、少し痛々しくも見えましたが子供がずっと母クジラに甘えていて優しい時間が流れていました。

浮上のときには母乳を飲む瞬間も見れました。

9月27日

長いようで短かったホエールスイムもとうとう最終日。
南の方へ向かい、クジラを探すもなかなか見つからず。
スキッパーがブローを見つけ、ボート上の全員でしばらく探してみるもロストしてしまいました。

もう1隻の方から親子の情報をもらい、そちらへ向かうことに。
水中に入ってみてみると親子とエスコートがいました。
母親とエスコートは10メートルの深さで仲の良さそうな様子。
子クジラはその様子に少しつまらなそうにしながら、僕たち人間の周りをいったりきたり。
ぶつかるんじゃないかってほど接近してきました。

最後の最後にやんちゃなクジラとスイムができてゲストの方も大満足の様子で僕も嬉しかったです。
Week8の印象としては風が穏やかで遠くまでクジラの捜索範囲が広がったことでヴァヴァウ諸島周辺にクジラが少なくなっている状況でも毎日スイムができ、良い週であったと思います。

そして一番嬉しかったことはWeek7から2週分参加してくださったゲストの方に「先週とは別人みたいに良くなったよね」と言われ、自分のやっていることは少なからず間違っていないと確信することができたことです。

そのおかげで心に少しだけ余裕ができた僕はクジラと泳ぐときも肩の力を抜いて、撮影ができたような気がします。

冒頭の方で書いた初日に親子と泳いだときはただ撮ることに必死で、水中でのクジラへのアプローチを十分に理解できていませんでした。
それでも何日もスイムをしていくうちに、この個体はどのようにアプローチをしていくのが適切なのかを少しづつ考えられるようになったと思います。

水中にとどまっているシンガーやシングル、ペアなどがいたときには深度を下げて潜ってみて確認することで、どこまでがこのクジラにとっての境界線なんだろうか、と考え撮影することができました。自分が潜った瞬間に動き出してしまったこともあったけれど、、、

写真が撮りたいからといって闇雲にクジラに突っ込んでいくことはもちろんご法度ですし、クジラたちも驚いて逃げてしまうかもしれません。
自分たちがスイムした後にそのクジラとスイムする順番を待っている人たちのことも考えなくてはならないのです。

今後もクジラとスイムすることを望むならば
人間の都合に合わせてルールを作るのではなく、クジラを
中心としたルールを徹底しなければクジラと人間との関係
を存続させていくのは困難になるのではないかと思います。

そのような面で考えるとトンガはホエールスイム先進国だ
なぁと感じます。

今後もっと大きい市場になるであろうホエールスイム、このトンガでのクジラへのアプローチ法などが世界中のホエールウォッチ、スイム産業のお手本になってほしいとも思います。

今回の研修で僕はゲスト目線とスタッフ目線どちらも体験できたのですが、立場が違ったとしてもクジラを見たいのは皆同じであるということです。

自然相手であるからこそ全くクジラに出会えない日もあります。
反対に良いコンディションのクジラに出会える日もあるし、出会えたときの達成感や感動、そしてクジラの偉大さや絢爛さは生で見なければ伝わらないこともあります。

それでも、写真を見た人へファインダーを通して少しでもいいので伝わってほしいなと僭越ながら思うこともあります。

今回の研修はそのような機会を僕に与えてくださったInto The Blueのスタッフの皆さん、week7,8に参加してくださったゲストの皆様に改めてこの場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。

2020年のスケジュール

◆2020年のトンガホエールスイムに関して◆

2020年のスケジュールは、すでに確定していて、すでに仮予約のご連絡もいただいています。
スケジュールは以下になります。
こちらもご興味のある方は下記contctからご連絡ください!
来年は是非トンガで一緒にクジラと泳ぎましょう!

◆2020年のトンガホエールスイムスケジュール日程◆

week1 8月9日(日)〜8月16日(日)
week2 8月16日(日)〜8月23日(日)
week3 8月23日(日)〜8月30日(日)
week4 8月30日(日)〜9月6日(日)
week5 9月6日(日)〜9月13日(日)
week6 9月13日(日)〜9月20日(日)
week7 9月20日(日)〜9月28日(日)

<詳細・お問い合わせはこちら>
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文 & 写真:樋口諒平

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