INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2006年トンガホエールスイム2nd week 3 日目 海に出られなかった日

2006.08.14 / Author.


2週目の3日目、朝から激しい風雨に見舞われた。これでは、海に出れそうにない。案の定ボートキャプテンから、今日は20~30ノットの風が吹いているので無理だと電話で連絡が入ってきた。

人それぞれではあるけど、ゲストの中には意気消沈している人もいた。朝食を食べている辺りから、雨はやみ、激しい風だけになってきた。
僕は先日行ったバギーでの島内探索に行く気がある人はいるか聞いてみたところ、10人中6人が行きたいということに。会社に連絡すると、雨が降らなければ大丈夫との回答だったので、ブッキングをする。それでも天気が回復すれば、海に出る選択もまだ残っていた。バギーの方は天気の様子を見て12時からのスタートということになった。トニーとエミさんは1ヶ月以上の滞在になるので、ビザの更新に。12時までは各自自由行動でマーケットに行ったり、豚を撮影したり、部屋でのんびりしたりしていた。僕はバギーの会社でもあるアクアリウムカフェにネットをつなぎに行きがてら、出発を待った。11時30分からバギーのブリーフィングを始める。天気も少しづつ回復して晴れ間も見えてきた。しかし、風はまだ強い。何人かが姿を見せたのだが、「天気が良くなったから、海に出れないでしょうか」と聞かれた。「ハイドロフォンを沈めてクジラの鳴き声を聞くだけでも良いから」と言うので、再度キャプテンの意見を聞きにセーリングサファリまで出向いた。
しかし、すでにオンゴもノーファも出かけていて、別のキャプテンのジョンがいるだけだったので、どんなものか聞いてみたのだが、今日はホエールウォッチング船は1隻も海に出ていないという。「コンディションは最悪だし、もしどうしても出せというのなら出すけど、すぐに戻ってくることになる。それに高波で船の調子が悪くなったら、翌日も出れなくなるよ」との回答だった。
仕方なくその旨を告げて、皆バギーに参加することに。心配していた天気もどんどん晴れ間が見えてきて、暑いくらいになってきた。ホエールウォッチングがキャンセルになったからだろうか、僕らの他にも参加者が13名いて、この日のバギーはフルブッキング。ガイドや僕を入れて総勢22名。バギーが全部で払ってしまうため、僕はオフロードの4輪バイクに乗ることになった。
さすがに人数が多いので、先日のように軽快に走れない。約35キロのコースを通常2時間30分~3時間かけて移動するのだけど、今回は4時間もかかってしまった。それでも、バニラ農園の中や、ジャングル、村々では子供たちの歓迎を受けるし、皆楽しんでいたようだ。1週目に親子クジラに遭遇した北の湾の上の崖からの眺めは最高。海は青いし、やはり皆「こちら側でクジラが見たいですね~」と話していた。先日はこの湾内に風が吹き込んでいたが、今日は風向きが変わっていて、200mある高い崖に守られたこのエリアは風裏になっていて、穏やかだった。皆しばらく絶景を眺めながらクジラがいないか探す。すると、今回新婚旅行で来ていた道子さんが「今ブローが聞こえた!」と言って、崖のふちに近寄っていった。風の音も強いし、まさかこんなところからブローが聞こえるわけないだろうと思って、「会いた過ぎて、耳鳴りが聞こえたんじゃないの」と言ったのだが、なんと、崖のすぐ下に2頭の大人のクジラが泳いでいるのが見えた。他の参加者も皆しばらくはそのクジラたちの噴出すブローと広い海を静かに見渡していた。
バギーが終わってからはイタリアレストランのチャオで食事。その後、なかなか市場にいけないので、トニーとエミさんがホテル近くでネックレスなどを作っているトンガ人の女性にお願いして、食事後におみやげを見せてもらうことに。牛の骨やクジラの骨で作ったクジラやイルカなどのネックレスや真珠など約800点くらいを持ってきて見せてくれた。
海に出れないのは残念だったけど、1日楽しく過ごすことができたかな?でも何人かの人が風邪気味で体調を崩しているのが心配だ。明日、2週目の人は最終日。どうか、クジラとの良い遭遇がありますように。

写真は、バギーを楽しむ永島さんと清水さん

夕食で暇だった皆は酔いつぶれて泥酔?酒豪の二人だけが飲み続けてました?

なかなかおみやげを買いに行く時間も無いので、夕食の後ホテルの近所の民家にネックレスなど800点ほどを持ってきてもらって、皆でおみやげを買いました。

新婚旅行でトンガにきた道介さんと道子さん

その二人の後ろをつけ回る不審な二つの影におびえる二人

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