INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

4回の捕食シーンを観察した初日のオルカ

2022.06.08 / Author.Takaji Ochi

2023年も以下のスケジュールでモブラスイム&オルカリサーチを開催する予定でいます

week0 : 2023年5月20日(土)〜5月29日(月)日本発着。ボート乗船5月22日(月)〜5月26日(金)5日間

week1 : 2023年5月27日(土)〜6月5日(月)日本発着。ボート乗船5月29日(月)〜6月2日(金)5日間

week2 : 2023年6月3日(土)〜6月12日(月)日本発着。ボート乗船6月5日(月)〜6月9日(金)5日間

参加希望または、ご興味、ご質問のある方は以下より、ご連絡ください。

https://takaji-ochi.com

5月28日(土)発〜6月6日(月)の日程で開催したメキシコ・モブラスイム&オルカリサーチでの初日、チャーターしていたUltralight が飛び立って間も無く、イルカのスーパーポッドがあるとの無線連絡を受けて、現場海域に向かいました。

水面は、激しく泳ぎ、とび跳ねるイルカたちで白波だっていて、かなりの個体数のイルカがいることが伺えました。船を群れに近づけると、マイルカであることを確認。水中にも入ってみましたが、透明度が悪く、亡霊のように薄らと確認できるだけでした。

その後、パイロットとやり取りするガイドがスペイン語で忙しなくやり取りを始めたので、「どうした?」と尋ねると、「オルカの群れを発見した!」とのこと。まさか初日のこんなに早くから見つかるなんて!と思いながら、現場海域へと急行。

そこには、オス1頭に、メス2頭、子供が2頭の計5頭のオルカが!

見つけたからと言って、すぐにアプローチすることはしません。しばらくは、群れがこちらをあまり気にしなくなるまで、距離を保って、船をゆっくり移動させてオルカに着いていきました。場合によっては、1時間以上その状況を続けることもあります。こうしてしばらく様子を見ていると、先ほどのマイルカの群れにオルカの群れが徐々に接近していきます。

「このままだと、もしかしたら、ハンティングが始まるかも・・・」ガイドが言った通り、オルカがマイルカの群れにさらに接近していくと、マイルカのスーパーポッドが、突然凄い勢いで方向転換して逃げ始めました。

<オルカから逃れるため、勢いよく泳いで逃げ始めるマイルカのスーパーポッド>

オルカは、群れから離れ、逃げ遅れたマイルカにターゲットを絞り、ハンティングを行い、捕獲しました。

<奥には、逃げ去っていくマイルカの群れ、手前には、逃げ遅れたマイルカを捕獲しようとするオルカの背びれが>

生き物の多くが、周囲への警戒を解くのが、産卵や出産、それに捕食のタイミングであることは、今までの経験から明白です。この時も船を静かに近づけて、捕食のタイミングで水中にエントリーしてみました。しばらくすると、1匹の大きなメスが、海中からこちらに向かって上昇してくるのを確認しました。メスは、僕の真下に来るまで向かってきて、方向を変えました。船から見ていると近すぎて襲われてるのでは!と思うくらいの距離に見えたそうです。

しかし、オルカは様子は見に来たものの、マイルカを襲うように、こちらにアタックしてくることはありませんでした。まあ、アタックされていたら洒落になりませんが・・・。

<海中から水面に浮いている僕の方にまっすぐ浮上してきたメスのオルカ>

その直後、周囲を見回していると、もう一匹のメスと子供のオルカの3頭がこちらに向かって泳いできたのに気付き、カメラを構えました。よく見ると、メスが口に何かを咥えています。泳ぐスピードも早く一瞬の事なので、何なのかは、はっきり確認できなかったけど、確かに、魚のような物の肉片を咥えていたので、夢中になってシャッターを切りました。

最初にいたメスとその3頭は合流して、船からエントリーした他のゲストの下を通過して、船の反対方向に泳ぎ去って行きました。その時の写真が以下。まるで理科室の血管標本の人形みたいに、外皮を剥がされたマイルカの無残な姿でした。しかし、これも自然の生き物たちが生きていくために必要な事なのです。それにしても、オルカの口に咥えられたマイルカのサイズの小ささに驚きました。

マイルカの肉片を口に咥えて、泳いできたメスのオルカ。外皮は綺麗に剥がされていました>

この後、この親子とは、何度か水中で泳ぐことができました。その間に、もう一頭のマイルカと、エイをハンティングしていました。外皮を剥がすのは、他の写真でも見たことがあります。器用に剥がすものだなと感心もしましたが、外皮は食べないのでしょうか?

<ゲストの足元を泳いでいくオルカの親子>

<他で遭遇したオルカは、子供を反対側に隠したり、子供が母親の下に隠れたりして泳いでいたけど、この子供たちは、こちらに興味を持って、母親よりも、こちらの方に寄ってこようとする素振りを何度も見せてくれていました。もしかしたら、普通にドルフィンスイムのように泳げそう・・・そんな風に感じたりもしました>

そして、最後に遭遇したのが、最初の写真のバンドウイルカをハンティングするシーン。オルカたちは、バンドウイルカの群れを見つけると、海岸沿いの浅い海域に追い込んでいきます。

<海底の水深が4mくらいの海域を海岸に沿って移動してバンドウイルカを追い詰めているオルカの親子>

 

徐々にその距離を詰めていき、最後には、やはり逃げ遅れた個体にターゲットを絞り、親2頭でアタックを仕掛けました。水面下、バンドウイルカを追いかける時のオルカが移動するの時に、水面が大きく盛り上がり、激しく移動しているのが確認できました。

そうは言っても、なんだか最初は一緒に遊んでいるようにも見えました。オルカは、獲物をしばらくオモチャにしてもてあそんだりするというので、まさに、そいういう状況だったのかもしれません。

少しやばいかなとも思ったけど、このタイミングで水中に入ってみました。透明度も悪く、どこからオルカが姿を見せるかわからないのだけど、水面を見ていると、イルカを追うオルカによって作られた、盛り上がった水面が、猛スピードでこちらに向かって来るのが確認できました。こ、これは!まるで怪獣映画かホラー映画のワンシーンみたいな・・・。そう思いながらも咄嗟に水中に顔を付けると、凄い勢いで、バンドウイルカと、それを追いかける、オルカのメスと子供を確認して、慌ててシャッターを切りました。それが次の写真

ほんの一瞬の出来事でしたが、水中でハンティングシーンを撮影することに成功しました。

その後は船に戻り、船上から観察していると

 

バンドウイルカにアタックを仕掛けた直後、バンドウイルカの姿は確認できなくなり、しばらくしてオルカたちは、また移動をはじめました。最初は、血も出ないし、イルカも泳ぎ去ったのかと思いましたが、どうやら溺死させて、皮をはいで、口にくわえ移動を始めたのではないかとのこと。誰も確実にその様子は確認できていないのだけど、多分そうだったのでしょう。移動を始めたオルカたちは、今度はかなり早く移動していくため、時間的にも追跡は無理と諦めて、僕らは帰路に着きました。その後も追跡していた、フランスのTVチームにどうなったか確認しましたが、その後、その群れに水中でアプローチすることはできなかったそうです。

結局、この日は、午前10時くらいから、午後4時30分くらいまでの6時間30分ほど、このオルカの群れと一緒に行動して、マイルカ2頭、エイ1匹、バンドウイルカ1頭を捕食するシーンを目撃するという、貴重な1日になりました。

2023年も以下のスケジュールでモブラスイム&オルカリサーチを開催する予定でいます

week0 : 2023年5月20日(土)〜5月29日(月)日本発着。ボート乗船5月22日(月)〜5月26日(金)5日間

week1 : 2023年5月27日(土)〜6月5日(月)日本発着。ボート乗船5月29日(月)〜6月2日(金)5日間

week2 : 2023年6月3日(土)〜6月12日(月)日本発着。ボート乗船6月5日(月)〜6月9日(金)5日間

参加希望または、ご興味、ご質問のある方は以下より、ご連絡ください。

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こちらも合わせてご覧ください

2022年5月6月メキシコ・モブラスイム&オルカリサーチ結果報告

 

 

 

 

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