INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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バハマ ドルフィンクルーズ

2003バハマドルフィンクルーズ・2NDクルーズ:サメ好きジョニーの巻6

2003.06.12 / Author.

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2003/6/12(木)船は朝7時過ぎに動き出した。今日、この海域でドルフィンクルーズを行っているのは、他に2隻だけ。ホワイトサンドリッジに向かおうと思ったが、波が高かったため、結局午前中は南でイルカを探した。10時頃イルカの群れを発見、波乗りを楽しんではいたものの、結構長い間遊んでくれた。僕は今日は海には入らず、船の上でクルーのアシストをしたり、ゲストが海から船に上がるのを手伝ったりしていた。今回のクルーズ中、一度もイルカと泳がなかったジョニーだが、皆が泳いでる近くで小さなサメが泳いでるのを発見するやいなや、マスクとフィンをつけて海に飛び込んだ。でもサメを追いかけるのかと思ったら気がついたら彼は夢中でイルカと泳いでいた。何だかんだ言ってイルカ好きなんだなと思ったのだが、後で聞いたら、「イルカについているコバンザメを見ていたのさ」と言っていた。やっぱりおかしな人だ。

最終日、ゲストのジョンは海に入るたびに「イヤッホ~!」と叫びながらカメラを持って飛び込んでいく。その後ろ姿は、子供が虫取り網と虫かごを持って、森に駆け出していくシーンを連想させる。でも今の子供はそんな事しないのかな?で、喜んでいたと思ったら、船に戻ってしょんぼりしているから「どう、良い写真撮れた?」と聞くと、どうやらレンズとハウジングの間に水滴だかなんだかが入っていて、全部の写真に変な染みのようなものができていたそうで、それでがっくりしていたそうだ。ここでイルカと泳ぐ前は「ハワイのイルカも良いですよ」と言っていたのに、いつのまにか「バハマ最高!」と叫びながら「来年もまた来ます、来年はいつチャーターやりますか?」と気の早い事を言うくらいバハマを気に入ってしまったようだった。
12時30分頃まで遊んだ後、その群れを見失ったので、またしばらくはイルカ探しを続ける。波がおさまってきたので、ホワイトサンドリッジに向かうと、そこでセーラと昔のクルーのジュリーが”3アミーゴーズ”と名付けた3頭の雄イルカに遭遇した。この3頭はとてもナンパなイルカたちで、特にダン・ウワンと名付けたイルカは、とにかく触られるのが大好きだ。今日は船にいようと思ったのだが、クルーが誰も海に入らないというので、スタッフ役として、カメラを持たずに海に入った。去年からこっそり試していたイルカの興味を引く必殺技(?)を試したところ、このウワンが異様に興味をしめした。それをやっていると、ずっと僕から離れずに、目の前で様子を伺っている。あまりにも近いのでボディーに触れてみると、ほとんど止まっているかのような状態で身体を近づけてきたので、僕は両手で背中を摩るようにしていると、気持ち良さそうにさらに身体をくくくっと寄せてくる。かなり長い間、僕はウワンを背中から支えるような感じで泳ぎ続けた。気が着くと、一緒にいたゲストが全員僕がやっていた必殺技をまねしていて、その様子がめちゃくちゃおかしかった。あまり他ではやらないでね、変人と思われるかもしれないから。
その後も延々とイルカと泳ぎ続けた。ウワンの後は、身体にコバンザメをつけた人懐っこいメスイルカが「身体をさすって~」とばかりに皆にすり寄ってきた。マリーバが水中でお腹をさすっていたら、突然そのコバンザメが「あたちのイルカに何ちゅるのよ~!き~っ!」って感じでガブッと彼女の指を噛んだので、慌てて浮上してきた姿を目撃して爆笑してしまった。このイルカにはまだ名前がついていない。海のコンディションも良くなってきたので、ミナもしばらくマタニティードルフィンスイミングを楽しんだ。着た頃にくらべると、さらにお腹が大きくなっているような感じがする。
とにかく、ほとんど休息する間もなく続いたドルフィンスイミングは、日が沈む午後8時になってやっと終了した。最終日は食事休憩などをを省いてもおそらく8時間近くイルカと泳ぎ続けていた事になる(僕は途中から泳ぐのをやめて船の上でクルーのピックアップを手伝っていたけど)。ドルフィンサイトの本領発揮といったところだろうか。ゲストも皆大満足の最終日となった。皆さん本当にお疲れさまでした。
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