INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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バハマ ドルフィンクルーズ

2003バハマドルフィンクルーズ・2NDクルーズ:サメ好きジョニーの巻4

2003.06.10 / Author.

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2003/6/10(火)皆が起きる前からボートは動き始めた。外に出てみると、海は凪で雲は多少あるものの、青空が広がっていた。今日みたいな日はイルカを見つけやすい。7時過ぎに朝食を食べようとした時には早速遊び好きのマダライルカたちがやってきた。ケイコ(1983年生まれ)やシャークバイト(1989年生まれ)など、顔馴染みのイルカたちも姿を見せてくれた。ついでにバンドウイルカも数頭やってきた。完全なべた凪がかなりの長時間続き、僕とセンさんは、泳いでいるどころではなくなった。こんな時はとにかくバウ(船首)からべた凪の海とイルカたちを撮影した方が良い。センさんはここぞとばかりにバシバシ写真を撮りまくっていた。ほかのゲストの人たちもセンさんの勢いにつられて写真を撮っていたため、ほとんどフィルムを使い果たしてしまった。まだ2日あるというに...。バウでは、遊び盛りの子イルカ2頭(1頭はケイコの子供のブロッサムだと思う)がはしゃぎながら面白いパフォーマンスを見せて僕達を喜ばせてくれた。

あまりにも長くべた凪が続くし、イルカたちもずっとボートの近くにいるので、いい加減バウで撮影するのを中断して泳ぐ事にした。コンディションが良いので、妊娠7ヶ月に入ったミナも今日は何度も海に入って、イルカたちとのマタニティースイミングを満喫していた。先週に比べても明らかにお腹が大きくなっているし、水中に潜ると、心無しかお腹の一部分が陸にいる時よりちょっと飛び出てるような気がする。水圧で狭くなったお腹の中で、赤ちゃんが、「狭いよ~!でも楽しいよ~!」と足を突っ張って踏ん張りながら、ドルフィンスイムを楽しんでいるのだろうか。今日はマリちゃんにパナソニックF1で撮影した写真を提供してもらった。かなり良い感じの写真が撮れたようだ。僕がイルカを撮影している場面やミナがイルカと泳いでる場面も上手に撮影してくれた。
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クルーのセーラが「シャークバイトが新しい赤ちゃんを連れてきてるわよ」と言って興奮していた。おそらく昨年末に生まれた子供だという。去年僕達が訪れた6月頃には、まだスウィーティング(1999年生まれ)という最初の女の子を連れていたのだが、その時にはすでに妊娠していたのかもしれない。セーラが個体識別のために、デジカメでシャークバイトと赤ちゃんの写真を撮りまくっていたので、その写真を提供してもらった。僕も一緒に泳いでいたのだが、セーラと一緒に性別を確認したところ、どうやら男の子だった。船に戻ると、まだ生後一年もたっていないのだが、スコットがその赤ちゃんに名前を付けようと言い出した。「去年ミナって名前をつけたから、タカにする?」と言うので、僕は大喜びしてしまった。ということで、申し訳ないのですが、シャークバイトの2番目の赤ちゃんの名前は「タカ」という名前になりました。皆からは「いたずら好きでいじわるなイルカになりそう」と言われたけど、きっと僕に似てかわいいイルカになることでしょう。ドルフィンサイトで出会っても虐めないでね。
 結局午前8時前に始まったドルフィンスイミングは、午後1時まで続いて一時終了した。しばらく船を停泊させて、昼食にソウメンを食べた後、皆はスノーケルを楽しんだり、昼寝をしたりして時間を潰した。5時過ぎになって、またイルカを探しはじめた。昨日は見なかったハンキーパンキー号や名前のわからない船2隻を目撃した。探しはじめてすぐにイルカを発見、すぐに泳いでみることにした。親子の6頭のイルカグループで、ノチョ(1982年生まれ)とその子供のランディー(2001年生まれ)、それにお母さんのバード(1971年生まれ)と子供のミナ(2000年生まれ)もいた。相変わらずイルカのミナは元気で人懐っこい。この子は、テールの右側がちぎれてしまっていて、長生きしないだろうと思われていたので、しばらく名前をつけづにいた。しかし、予想に反して毎年元気な姿を見せてくれたので、去年名前をつけることになった。イルカのミナの写真は去年も一昨年も撮影している。今年も元気な姿を見せてくれて本当に良かった。午後はミナは水中に入らなかったが、バウから僕とイルカのミナが一緒に泳いでいるところを見ていたそうだ。ということで、今日はイルカのタカが誕生し、イルカのミナにも会えて、僕ら親子にとっては最高の一日になった。午後も結局5時過ぎから8時前まで泳ぎ続けていた。
スコットはドルフィンサイトにいるタイセイヨウマダライルカたちの個体識別調査をしていて、特徴のあるイルカたちに名前をつけている。名前はそのイルカの身体についている傷や特徴的なマダラ模様からつけたり、バハマの島の名前をつけたりしている。人の名前をつけたイルカもいるのだが、はほとんど稀な事だ。
フィッシングをすれば短時間でイエローフィンを3匹釣り上げ、夕日も綺麗で、しかもそのままホワイトサンドリッジに停泊できるくらいコンディションも良くて、とにかく、イルカ三昧、最高の1日になった。イエローフィンでは、インドネシアのメナドで教わったゴフーという刺身料理も作ってみた。皆は美味しいと言ってくれたが、どうも同じような味にならなかったのだけが、今日の僕にとって唯一の心残りな出来事だった。がっくり。でもとにかく皆にとって今日は最高の1日になった。
シャークバイトとタカ (photo by Sara /Sony )
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シャークバイトとタカと一緒に泳ぐミナ (photo by Sara /Sony )
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午前中はずっとべた凪が続く海でイルカたちがやってきてくれました (Panasonic FZ1)
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タイトル『でぶっちょイルカ』(photo by Mina / Panasonic FZ1)
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1今年も元気な姿を見せてくれたイルカのミナとお母さんのバード
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