INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

23日目(2週目2日目)、悪天候で、フレンドリーなペアにラッキーな遭遇

2007.08.19 / Author.

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朝、部屋のカーテンを開けると、空にはどんよりとした黒雲が広がっていた。おまけに風も昨日より強い・・・。昨日、キャプテンの話では、「天気予報では、明日は風が弱まる。その翌日はもっと弱まる」ということだったので、今日の方が風が弱まるはずだったのに・・・。

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朝食後、ジョンに電話をかけると「波が高くて、出ても、本当に探すのが難しい。本当に限られたエリアしか探せなくなる」との返事。それでも、「出さない」とは言わなかったので、「出して」と懇願した。
この日、僕がプナ(2人乗船)、トニーがスパイホップ(4人乗船)、エミさんがホエールソング(8人乗船)で海に出る。昨日は、東からの強風で、一番波が高い東のリーフでクジラを発見していた以外は、ほとんどクジラを見なかった。
限られたエリアしか行けない今日、一番波に強いスパイホップでさえ、そのエリアに行くことはできなかった。しかし、ラッキーだったのは、港を出て一番近い、島々に囲まれたトンガシカエリアに数個のブローを発見したことだ。
僕らはシングルのブローに、ホエールソングはペアの方にアプローチしてみる。シングルは潜行している時間も長く、浮上もかなり移動して浮上してしまう。すかし、ペアの方はボートの横でかなりゆっくり泳いでいたので、水中で泳ぐことができたと無線が入る。
今日は他に望みがなさそうなので、2人乗船も、8人乗船の方が全員見れてから、交代で順番を譲ってもらうことにした。4人乗りも結局あまり遠くへ行くことができず、この順番に加わり、他の会社のボートも3隻ほどがこの順番に加わることになった。
要するに、この日望みがあるのはこのペアだけだったというわけだ。
それでもこのペアがかなりフレンドリーで、徐々に外洋に移動しいくものの、高い崖のある島が風をさえぎっている方向だったので、なんとか一緒にいることができるエリアだったため、追跡しながら、泳ぎ続けた。
2人乗船の順番になったときに、急に水面上で2頭が一緒にペクタラルスラップをはじめ、潜行することなくかなり長時間水面でゆっくりと泳ぎ始めた。僕らは一緒に泳ぎながら撮影を続ける。こちらにも興味を示しているようで、1頭が何度も何度もこちらの様子を伺うように戻ってきたりしてくれた。
しばらくは水面で泳ぎ続けていたのだけど、1時間以上経過した後、また最初のように海中25m付近で停止して休息して、15分間隔で浮上してくるという行動パターンに戻った。僕らは、その上で浮上してくるまで待って撮影を行った。浮上のときも僕らを嫌がらず、こちらに接近しながら浮上してくるので、かなり近距離で撮影することができた。
2時間くらいして、ホエールソング、とスパイホップも近くにやってきたので、クジラを譲り、島影に移動して遅いランチを食べ、少し早いけど、港に引き上げることにした。
この日は、ほとんどのボートがこのペアに助けられた。

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