INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

27日目、天候回復。快晴、風もおさまり、ヒナヒナにも再開

2007.08.22 / Author.

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2週目の強風、悪天候から、回復をはじめ、快晴。風も弱まる。この日はフルークで僕、まっちゃん、池町さん、ケビンの4人がノーファのガイドで海に出る。東のリーフはまだ波はあるものの、探せない状況ではなかった。

しかし、ブローを数回見ただけで、なかなかよいクジラが見当たらず、時間が過ぎていった。「明日以降はどんどん天気が良くなっていくから」と言われていたので、(クジラたちが戻ってくるのも明日からかな~)とちょっとがっかりしていた。明日、自分は3週目のゲストを向かえにいかなければいけないから、海には出れない・・・。
ランチを食べ、またしばらく別のエリアを探す。他のボートに無線連絡するが、まだ良いクジラは見つかっていないということだった。
しばらくすると、シンガーが目の前に浮上してきたので、その潜行するタイミングで潜ってチェックしてみることに。潜行する直前にエントリーして、海中を探す。泣き声は大きく聞こえていたので、どうやら真下にいそうだ。しばらく水中に顔をつけて周囲を見渡すと、水深15~20mほどで唄っているクジラを発見。
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僕はボートに合図して、皆をエントリーさせる。シンガー(クジラ)は、唄い終わると浮上して、しばらく移動。また潜行して唄い始めるという行動を繰り返していた。ボートの上にいるノーファでも唄声が聞こえるくらい。僕らも水面や水中でクジラの声を全身に浴びながら、目を閉じてみたりしていた。
何度も浮上と潜行を繰り返すのだけど、移動してまた潜行する先を見失うと、次に浮上するまでボート上で待ってなければいけない。それでは撮影チャンスを減らしてしまうので、僕は浮上してきたシンガーに付いて泳ぎ続け、他の皆は一端ボートに戻って、僕が移動直後の潜行地点上に留まり、ボートに知らせるということを何回も繰り返した。
何回かはかなり浅い深度で唄っていたので、テール部分までスキンダイビングで接近して撮影を行った。シンガーは決まって頭を下、テールを上にして唄っている。しかし、このシンガーはあまりぴしっとしていなくて、やる気なさそうな体勢だったのがおかしかった。
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結局、3時間ほど、このクジラの唄声を聞きながら海中にい続けた。
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デイトリップのホエールソングで海に出ていたジョンからは、ヒナヒナ親子を発見したと無線が入っていた。どうやらエスコートが一緒についていたそうだ。トニーとエミさんもそちらに乗船していたのだけど、17人もゲストが乗船していたので、5交代。それでもほんの一瞬見れれば満足する人たちばかりだったので、全員が水中でヒナヒナとビッグママ(ヒナヒナのお母さん)を確認することができたそうだ。
この日、海峡の中でもかなり静かにしている親子を発見して、別のボートが沢山ついていた。明日はきっとこの2組の親子狙いで皆が捜索に出ることになる。
以前見た妊娠クジラなのか、2週目最終日に見た妊娠しているかもしれないクジラが出産したのか・・・。

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