INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

クジラの聖地、ババウに到着、その2

2008.08.03 / Author.

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空港職員に頼んでホテルに電話してもらい、バスに来てもらうように伝える。昨日トニーが、オークランドの空港から、今日到着するからピックアップを頼むとメールを送り、「了解しました」という返信メールを受けていたにも関わらず、電話で連絡するとフロントのスタッフからは「そんなの聞いてない」との返事。

そんなのどうでもいいから、現実にすでに空港に着いてるので、ピックアップに来てくれるように頼んで、またしばらく空港で待つ。
7人乗りの小さな飛行機で到着したせいなのか、他にもタクシーは見当たらず、ハアパイから乗ってきたトンガ人家族3人と、アメリカからの海外協力隊の女性もタクシーが捕まらず、僕らを迎えに来る予定のバスに乗ればいいよと話していた。
しかし、先にやってきたのはタクシー。「良かったね」と彼らに言うと、ドライバーが「ホテルから迎えにきた」と言う。なんだよ、これで迎えなのか。
ということで、窮屈ではあるのだけど、6人全員で大きな荷持を抱えてタクシーに乗り込み、ネイアフの町へ向かう。
彼らを町中で落として、パラダイスホテルへ向かう。週末だからか、戴冠式で皆トンガタプへ行ってしまっているからか、町もホテルも閑散としていた。フロントには3ヶ月前から働き始めたというアラニーという名前の男性スタッフが一人だけいた。
そこでも、チェックインしながら、今後のゲストの部屋の予約を確認して、荷持を部屋にいれ、しばらく休んでからホテルのレストランで遅い食事を取り、皆に挨拶に町へ出る。
二人で歩いていると車に乗ったトンガ人の女性が「タカ!」と手を振って走りすぎて行った。僕は「あ、Hi!」ととっさに手を振り替えしたのだけど、誰だかさっぱりわからない。「今の誰?」とトニーに聞くが、「知らない」との返事。
なんとなく、スキッパーの女性ノーファに似てたけど、それにしては痩せてて綺麗だった。「もしかして、ノーファ、痩せて綺麗になったのかな?」とトニーに言うと「そうかな、そうかもしれないね」と歩きながら答える。
ということで、僕らの間ではノーファが痩せて(さらに)綺麗になったのだろうということで収まったのだが、後でセーリングサファリに行くとノーファがいて、昨年と同じだった。言い訳するけど、ノーファは確か5人の子供のお母さん。でも、かわいらしくて素敵な女性です。
で、あの女性は一体誰だったのだろう?
セーリングサファリに行く前に、いつもネットをつなげているアクアリウムカフェに立ち寄り、オーナーのベンとリサに挨拶して、1年ぶりの再会を懐かしむ。メリンダ(僕が5年前初めてトンガに来たときに乗船したヨット)のオーナーのクリスティーや、いつもウエイトとベルトを借りるダイブショップのオーナーのリックなど、懐かしい顔が揃っている。
「田舎に帰ってきたみたいで安心するね」とトニーが嬉しそうに言う。しばらく話していると、2人乗りのボート「プナ」を取りにオンゴがジェティーに姿を見せた。
僕らは、彼が転倒して、頭蓋骨にヒビが入り、トンガタプでしばらく入院していた事情を知っていたので、心配だったが、見た限りでは、元気そうだった。今はビールはやめているそうだが、相変わらずタバコは吸いまくっていた。「一つくらい楽しみは残しておかないとな」と笑う。彼は本当はオーストラリアかニュージーランドの病院で治療を受けなければいけないと言われていたのに、逃げ出してきて、こちらで治療を続けたと笑っていたけど、ノーファやリックの話だと、「物忘れが激しくなった」というのがちょっと心配。
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その他の場所にも挨拶しようと回ったけど、もう閉まっていたりと会うことができなかったので、セーリングサファリの隣のマーメイドで食事を食べて帰ることにした。しかし、途中で1時間ほど停電。それもあったのだけど、頼んだものは2時間くらいしてやっと出てきた。僕は再会を祝ってビールを1杯だけ飲むつもりが、オンゴが「オレの代わりに飲め」と言って、ビールを何杯もおごってくれるので、アルコールが回り、疲れているせいもあって、テーブルで何度も寝てしまいそうになった。
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しばらくして、国王の戴冠式でトンガタプに行っていたタカコさんが戻ってきた。彼女はシニアの海外青年協力隊の歯医者さんで、僕は昨年このババウで歯の治療をしてもらった。
今年は「VAVA`U WHALE RIENDSHIP PROJECT」の運営を行っているため、その件で打ち合わせをして、ホテルに戻った。話し聞いてると、このプロジェクトに関しても色々問題が発生しそうな雰囲気で、ちょっと心配。
懐かしい友達に会えて、ほっとするとトニーは言っていたけど、ほっとできるのは毎年ほんのつかの間のことで、あとは毎日海に出てクジラを探し、ゲストの出迎えや送迎で、落ち度が無いか、あちこち何度も何度も確認する日々が続く。
ホテルに戻ると、あっという間に眠りに落ちた。起きたのは10時過ぎ。日本との時差は4時間なので、その時差もあると思うけど、ハウスキーピングの女性にドアをノックされるまでは目が覚めなかったというのも、僕にしては珍しい。

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