INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2009トンガホエールスイム初日、釣り糸を身体中に巻き付けたクジラ

2009.08.11 / Author.

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今年もトンガにやってきた。毎年何かしら、現地までの移動途中でトラブルが発生するお盆。多少のトラブルはあったものの、例年に比べれば、「屁」でも無い程度で済み、参加者全員が皆無事にババウへと到着した。

今年もトンガにやってきた。毎年何かしら、現地までの移動途中でトラブルが発生するお盆。多少のトラブルはあったものの、例年に比べれば、「屁」でも無い程度で済み、参加者全員が皆無事にババウへと到着した。
とは言っても、お盆のメンバーとニュージーランドのオークランドで合流して行動を共にして、ババウに到着するまでは、本当に気が気ではなかった。
とにかく、無事着いたことだし、次は、過去5年間100%の確率でゲスト全員に水中でクジラとの遭遇を経験してもらっているその記録を、途切れさせないようにすることに集中しよう。
そう思って海に出た初日、風も結構強く、曇天。ときに雨も降っていて、決してベストコンディションとは言えない。クジラを探すのはかなり難しい状況だった。
この日は、6人乗りのプロティウスにトニー、2人乗りにそれぞれ、エミさん、僕がガイドとして乗り込んだ。プロティウスは朝8時に出港。僕らは9時半に出港してクジラを探しに出来かけた。最近はどこも早い時間からクジラを探すボートが増えているようで、この時間でも大丈夫かな?と多少不安に思ったが、エミさんの乗船する2人乗りボートが、波の穏やかな内海でペアのクジラを発見。
僕らは外洋でブリーチングするクジラを発見したが、波が高くて近寄れない。トニー乗船のプロティウスも親子を発見するも、数秒の差?で、別のボートに優先権を取られたので、3隻がペアのクジラの方に向かうことに。
とぎれとぎれの無線で、エミさんから、フィッシングラインが絡まっていて、かわいそうという声が聞こえてきていたが、状態が悪く、はっきりしたことはわからなかった。
現場に到着して、交代でエントリーさせてもらう。浮上してきたクジラの右側面には、多量の釣り糸が絡まり、もがいたためになったのか、胸びれがえぐれるというか、へし折れるというか、そんな状態になっていた。
_MG_5191.jpg
「これは悲惨すぎる。。。」そう思いながら撮影をし、2度目のエントリーのときには、反対側に回ってみると、こちらも同様に悲惨な状況だった。
自分たちは確認していないのだけど、トニーやエミさんたちが入水したときには、数匹のブロンズウェラというサメや4m大のタイガーシャークを目撃したそうだ。
もう先は長くは無いかもしれない。そんな状態のクジラに付き添うもう1頭のクジラは、傷ついたクジラを守ろうとしていたのか。。。真相は不明

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