INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2009トンガホエールスイム、3週目初日 トク島で、バショウカジキとタイガーシャーク

2009.08.26 / Author.

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月曜日に、3週目の12人のゲストが無事到着。初日は、3人乗りにトニーとエミさんがガイドで、6人乗りは僕がガイドで海に出る。6人乗りは全員が初トンガ、5人が初ホエールスイム。

この日は、今年一番のコンディションで、快晴。風も弱く、6人乗りはババウの北40キロにある、トク島へ向かうことになった。トク島は、昨年も僕が一度だけ行けた絶海の孤島。移動時間は約1時間30分。
プロティウスも過去に3回しか行ったことがなく、今回が4回目。しかも、今回乗船していたクルーもまだ誰も行ったことがない場所で、僕だけがトク島経験者だった。
昨年はここで、親子+エスコート3組を見つけたり、変わったクジラを見たりした。
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今年も何かあるかとおおいに期待して、トク島へ向かった。昨年同様、島が近づいても、最初はまったくクジラの気配を感じなかった。しかし、突然1頭がブリーチングしたかと思うと、次々に別のクジラたちが浮上してきたり、ブリーチングをしたりし始めた。
おそらく、この小さな島の周囲で少なくとも20頭以上のクジラを目撃ていていた。ゲストが初めての人たちばかりなこともあり、できれば親子を見つけたかった。しかし、ペアやヒートランはあっても、なかなか親子が見つからない。
やっと親子がいたと思って接近すると、子供がペクトラススラップしているのかと思ったら、ハシナガイルカの群れとクジラが一緒に泳いでいるところだった。
そこで入水してみる。ペアのクジラは水中で確認できたが、イルカは見ることはできなかった。
その後3頭になったクジラたちに入水するが、見えるものの、あまり近寄れない。ゲストを船に戻していると、クルーが僕の後ろを指差して何か叫んでる。振り返ると、目の前に一匹のバショウカジキが。正直、あまりに近くて、少しびびった。しかも、こちらに向かってくる。船はもう離れてしまっているし、カメラを向けるしかやることは無かった。一匹にカメラを向けていると、その向こうからさらに別のバショウカジキが姿を見せた。
しかも、前の個体よりもさらに接近してくる。おまけに、背びれ全開にしながら、しばらく僕の様子を伺っていた。こちらが接近するとゆっくりゆっくりと泳ぎさって行った。ババウでは過去にクジラの親子と一緒にいるバショウカジキを見たことがあるけど、遠くて写真には撮影できなかった。
しかし、今回かなりのカット数撮影することができて、自分でも久しぶりに興奮した。
その後、シングルの好奇心旺盛な若いオスを発見して、入水。かなり人懐っこく、6人全員がゆっくり水中でクジラを見ることができた。
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しばらくこのシングルと一緒に泳いでいたのだけど、何回目かに、クジラが泳ぎ去ってから、突然、海中からサメが浮上してきた。最初は「ブロンズウェラかな?」と思ったのだけど、近づいてくるとタイガーシャークだった。
「うわ、まじかよ!」と正直さっきのバショウよりも緊張した。かなり接近してきたら、急にスピードを早めて向かってきたからだ。そのとき、僕は他のゲストたちからかなり離れて一人でいた。ボートはさらにその後方にある。もうカメラを構えるしかやることはない。多少びびりながらも、何カットかシャッターを切り、向かってくるタイガーに向かって泳いだ。
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すると、タイガーの方がきびすを返して、泳ぎ去っていった。正直ほっとした。
ダイビング中ならともかく、まったく身を隠す場所の無い外洋で、スキンダイビングではあまり遭遇したくないなと思った。
その後、皆にもう入るのしばらく止めますか?と訪ねたが、まだ泳ぎたいと言うので、なるべく離れないようにと伝えて、何度か、そのシングルのクジラに入水し、帰る時間になったので、ホエールスイミングを終了して帰路についた。

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