INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

Photographer Takaji Ochi Official Site INTOTHEBLUE水中写真家 越智隆治

Official SNS
Facebook
Twitter
Instagrum

Blog

SpecialTrip Blog
トンガ ホエールスイム

2010年トンガ、ホエールスイム15日目。IKUMI、5日目

2010.08.28 / Author.

_MG_5992.jpg
8月25日(水)、快晴。
この日は満月、リピーターの女性3人の乗船するプナに乗って海に出る。エミさんはフルーク、トニーはプロティウス。しかし、この日もなかなかブローは見つからない。あちこち探しまわったが、チャネルの南側で、シングルのブローを1つ発見しただけだった。
プロティウスに連絡を入れると、ノースベイの入り口付近で親子にトライしているけど、まだ泳げていないという返事。しかし、その近くに別のブローがあるというので、そのクジラをこちらでチェックしてみるということになった。
ノースベイの入り口付近と聞いていたのだけど、船はかなり外洋に出ていて、おまけに海は荒れている。3人乗りの小型の船ではかなりきつい状況だった。
それでも、ゆっくりと近づき、別のブローを探す。ブローを発見したので、そちらに向かう。その途中で、コビレゴンドウの群れに遭遇した。入水も考えたけど、まずは、ブローを見失わないようにしなければいけないので、そのまま追跡を続けた。
やっとブローに近づくと、親子だった。もう1組の親子なのかとも思ったが、,無線で確認を取ると、プロティウスは親子を見失っていて、今ペアに付いているということだったので、おそらく向こうがロストした親子だったのだろう。
親子の追跡を続けるうちに、先ほどのコビレゴンドウが親子に絡んできた。親お子は向きを変えたりした後、スピードを上げて、外洋へと泳ぎ去ってしまった。
絡んでいるときに、入水しようとして、チャンスを伺っていたのだけど、海が荒れていたこともあり、残園ながらチャンスを逸してしまった。
トニーの方は、ペアに絡んでいたコビレゴンドウとザトウクジラの写真を撮影していた。他にもオーシャニックホワイトチップとカジキの2ショットも押さえていた。
結局、ここでの入水は諦めて、すでに無線で連絡の入っていた、「IKUMI」のもとへ。
この状況で幸いなのは、この「IKUMI」がほとんど同じ場所に居続けてくれていること。ほとんどの船がこの親子と泳ぎまくっているので、最初の頃神経質だった母親もかなり慣れてきていて、以前のように船や人が近くにいても、あまり動じなくなってきていた。
現場に到着したときには、まだフルークを含め、3隻の船がいたので、エゥワカファ島のビーチに上陸して時間を潰した。クジラの順番待ちでビーチに上陸したのは初めてだったけど、白砂のビーチに打ち寄せる優しい波の音に、いつもの緊張感が和らいで、つかの間癒された。
しかし、落ち着いていた「IKUMI」の母親が、何かをきっかけに、動き出してしまった。
何が原因なのかはわからないが、移動を始めたために、追跡をしなければいけなくなった。どうにか、全員が水中で「IKUMI」を正面から見れて,この日は終了した。

RecentEntry

  • カテゴリーなし