INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2011年トンガホエールスイムday3 and day4。ブリーチング連発

2011.08.20 / Author.

3日目は、プナに乗船。スキッパーはオンゴの息子のイッカ。快晴だが、風は昨日より相当に強く、小さな船ではなかなか外洋に出るのは困難な状況だった。
チャネルを通過して南下。さらに南で2頭のザトウクジラが何度もブリーチングを繰り返すのが遠くからでも確認できた。波は高いがそちらに急行すると、3頭のクジラが激しくブリーチングを続けながら移動を始めた。3頭が立て続けにブリーチングを繰り返す。一度に3頭が一緒にブリーチングした瞬間もあったのに、そのタイミングで高い波のせいで、船全体が水しぶきを浴びて、カメラごとびしょ濡れになったために、撮り逃した。
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それでも、おそらく40回近くブリーチングを繰り返してくれたので、単独のブリーチングは何度も撮影することができた。子供が50回とか100回ブリーチングを繰り返すことは良くあるのだけど、大人のクジラがこんなに何度も繰り返すのは珍しかった。
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最後はさらに外洋まで出ていってしまったので、追跡を諦めて他のクジラを探す。
西のリーフをゆっくりと移動。なかなか良いクジラが見つからず、しばらく時間が過ぎたが、トニーの乗船するプロイティウスが、他の船から親子とエスコートを譲り受けて、エントリーしていたものを、終わった後に譲り受けてた。
止まらないが、前に回り込んでもらって、4回程エントリー。そちらも、さらに南の外洋の方へ向かって行くので、そこで諦めて帰路につく。
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この日は、この他にもあちこちでブリーチングが見れて、最低でも50回以上はブリーチングを目撃した日になった。
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4日目は、6名のゲストの最終日。
7時にプロティウスで出港。チャネルに入るなりすぐに何個ものブローを目撃。ペアにしぼってアプローチする。潜った場所で、自分だけ先に入ってチェックする。相当深くで、2頭で留まっていた。確認はできるが、目をそらすと見失いそうな深さだったので、片手を上げて船に知らせて皆に入ってきてもらった。しばらくすると下で絡まり合いながら、2頭がゆっくりと浮上してきた。
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僕らに気づいて、方向を変えて泳ぎ去った。
再度同じようにトライするが、今度は海中にいるままで移動を始めて、姿が見えなくなってしまった。
この後はあまり寄れそうにないので、他のクジラを探す。
トンガシカを出た辺りで、4個のブローを発見。2組のペア。しかし、長く潜っていてなかなか浮上して来ないので、そのままノースベイへ移動。
まったくブローをせず、海面に留まっている親子を発見。しかし、ボートが近寄ると移動して、深く潜ってしまう。母親が相当に神経質らしく、何度か海中で目撃はできたものの、まともに撮影するには至らなかった。
この日、午後のフライトでトンガタプへ移動するために、残り時間も少なくなってきた。この親子と心中はちょっと厳しいと思い、他のペアにアプローチするが、やはりなかなか上がって来ない。
ペアが沖へ泳ぎ去った後に、シングルのクジラが近くに浮上してきた。シンガーであればと思い、チェクしてみると先ほどまで親子と潜っているときには、聞こえていなかった、歌声がはっきり聞こえた。
潜った辺りを探すと、シンガーの姿が見えてきた。
それほど深くはなく、25mくらいの深度で頭を下、テールを上にして歌っていた。皆を呼び、歌を聞きながら、素潜りして撮影を行なう。
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歌っている時間も長く、浮上するときも、それほど逃げる感じではなかったので、撮影もできた。
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もうそろそろ帰らなければいけない時間になったが、再度チェックのためにエントリーすると、すでに歌うのを止めていた。まるで、帰国する6人のために、少しの間歌を歌っていたかのような感じだった。

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