INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2017トンガweek2 クジラの小太朗とホホジロくん、出産間際のクジラ?

2017.08.20 / Author.

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<母クジラと一緒に挨拶する?小太朗>
week2では、親子9組を新たに個体識別した。2週合計で13組。特徴のある子クジラには、名前をつけている。その中でも特にフレンドリーだった親子には、今年久米島で取材した時に出会った、人懐っこいウミガメ、"欲しがり"小太朗と同じ名前を、つける。メスだけど。この親子には、月曜日と火曜日に遭遇。また、頬と、側面に白く太いラインの入ってる子クジラ親子には、月曜日、木曜日、土曜日の3日間遭遇。初めて遭遇してから、出会う度に、母親クジラが慣れてきて、しかも、身体を休めている深度も浅くなっていくのが良くわかった。頬が白いので、ホホジロくんと名付ける。この他にもシンガー、ヒートラン、親子とエスコート、ペアなどに遭遇したが、印象的だったのは、テールを上にして海面に出して休んでいたペアのメス。妊娠していて、出産直前なので、このような体勢を取っているというが、過去に何度か同じような状況を目撃しているが、実際の所、本当なのかは、その個体を目撃した直後に生まれたばかりの子クジラをつれているのは今まで目撃したことは無いので、良くわからないし、オスでも同じように休んでいる個体も目撃したこともある。
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1日目(6日目)曇り時々晴れ 東風まあまあ強い
越智
午前中、トンガシカの内側でペア2組、シングル2組に遭遇するが泳げず。外洋へ出るとペアがいて、しばらく一緒に泳ぐ。
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<一方のオスの方が、こちらに興味を持って泳いでいるかんじ。もう1頭がオスかメスかは確認できず>
その後、トンガシカ周辺で、水面でとどまっている親子を譲ってもらい最後まで泳ぎ続ける。
名前は、ゲストの希望でメスだけど、「小太朗」と命名(親子No5)
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<コバンザメを沢山つけて遊びまわる小太朗と、それを見守るお母さんクジラ。。。ではなくて、お母さんは目を閉じて寝ている>
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<目が覚めた母クジラと一緒に移動する小太朗を撮影するゲスト>
岡田
最初の親子は、HUNGA島の外洋で、シースケープに親子を譲ってもらう。母親は黒くて、警戒心が強くてそれほど寄れない感じ。(親子No6)
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2個体目は、サブマリンロックとHUNGA島の間の浅いエリアで親子とエスコート。移動していて止まらない状態の時に、2~3回入水して撮影。(親子No7)
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3個体目がレイダに譲ってもらう。母親は、水深2~3mに止まり、子クジラは、水面で少し離れて止まっている感じ。SISIA島の近くで遭遇。(親子No8)
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4頭目が「小太朗」と命名した親子No5。計4頭の親子に遭遇。
2日目(7日目)曇りのち雨 東風まあまあ強い
越智(吉尾)
南のファネオネオネ島の北側で、テールを水面に出して止まっているお母さんと子クジラを発見して、7回くらいエントリー。止まっているときもあったが、子クジラが好奇心旺盛で近寄ってくると、母クジラが必ず浮上して連れ去ってしまう。とにかく、母親がまだ神経質で、なかなか近寄れない感じ。好奇心旺盛なので、「こうちゃん」と命名。(親子No9)
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<親子No9の子クジラ「こうちゃん」>
その後、サブマリンロックとブルーラグーンの間で、キウィマジックからペアをシェアしてもらう。かなり深くに止まっているので、探すのが大変だった。
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<ペアの片方が浮上>
最後は、OVAKA島の西で3頭のヒートラン。撮影はできなかったが、ペアのオスが後ろからついてきたオスにテールでアタックしたりしていた。
岡田
3時間探しても、何も見つからず、ルルタヒから連絡を受けて、ミドルチャネルで小太朗(親子No5)と泳ぐ。他の船4隻と交代で泳ぐ。
稲生
ノースベイで3頭のクジラと泳ぐ。浅い水底に止まっていたので、3回くらい入る。
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その後、それより北でシードッグが親子と泳いでいたが、一度見失う。再度、見つけて1時間30分くらい追いかけてホワイトパッチまで移動した状態で2回エントリーして水中で見る。(親子10)
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3日目(8日目)土砂降り、風強烈 海に出ず

風雨が激しく、5年以上ぶりのキャンセル。
4日目(9日目)雨、風も強い
越智
朝は、5頭のヒートランを目撃。その後、親子と2頭のエスコートを発見して泳ぐが、移動していて、透明度も悪く、あまり見えない。そのうち、もう1頭増えて、ヒートラン状態に。子クジラがブリーチングしたりしていた。
マレスキングの泳いでいた親子No8と泳ぐ。子クジラは男の子。
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<親子No9、お腹の生殖器を確認したところ、男の子と判明>
岡田
FAMGASITO島の南で、親子を発見して泳ぐ。月曜日に岡田が遭遇した親子No8。
稲生
KAPA島の北でシンガー。
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<深く潜って、移動を始めたシンガーと泳ぐゲスト>
次に親子(No11)とエスコートがチャネルの中央から南へ移動しているのに遭遇。止まらないので、前に落としてもらって泳ぐが、あまり見えない。子クジラは、まだかなり小さくて、体色も白っぽく、ブリーチングを繰り返していた。性別は不明。名前は「ブリーチ」と命名。
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<小さくて色が白く、ブリーチングを繰り返していたので、「ブリーチ」と命名した親子No12>
その後、No8の親子と泳ぐが、エスコートが付いてしまい、移動を始めていたが、前に落としてもらって、ゆっくり泳いでいるところを近くで見ることができた。
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5日目(10日目)快晴、東風は強い
越智
初めて使うボートに乗船。出発するなり、右エンジンのバッテリーが少ない表示がつき、スピードを緩めるが途中で完全に動かなくなる。しかも、無線が聞こえるが、かなり近くまで寄らないと、こちらの声が、相手の船に通じない。トンガでは、こういうことが良くある。
フンガ島の南の外洋で、親子(親子No12)とエスコートに遭遇してエントリーするが、あまりの透明度の悪さに驚愕とした。日が高くなり、さらに沖に出るに従って、多少は見えるようになってはきたが、止まってくれない限りは、まともな撮影は困難な状況。エスコートがかなりこちらがアプローチすることを嫌がり、時には、ブリーチングして威嚇している感じだった。それでも、何度か個体識別用に撮影はできた。母親の背びれの切れ方に特徴がある。子クジラの右側面に、ダルマザメに噛まれた3つの目立つ丸い咬み傷がある。それが、物の怪姫に出て来たコダマの顔みたいだったので、名前を「コダマ」と命名。性別不明。
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<ほとんど止まらず移動していた、コダマ親子No12>
その後、ヒートラン。一番多くて、6頭くらいにはなったが、結局水中でみれたのは、3頭で移動しているところ。これもフンガの外側を移動しているので、普通の状態なら、と透明度が良くて、もっとはっきり見える距離でも、あまりちゃんと見ることができなかった。
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<3頭のうちの1頭>
岡田(吉尾)
トンガシカの近くで、親子とエスコートやシングルのクジラを見たが、泳げず、フンガ島の外洋を南下するが、1頭や2頭のクジラは見たが、どれも止まらなくて、また北上し、フレンドリーなシングルを見つけて泳ぐ。
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稲生
マニニタ島の北側で親子とエスコートに一度入るが、透明度悪くて撮影できず。近くで4頭のヒートランを見るが入れず。モウヌ島の南、ルアウイの西で、ペアに遭遇。メスは妊娠してる(?)のか、テールを海面に出して休んでいた。妊娠しているかどうかは定かではない。
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6日目(11日目)快晴のち曇り。南東の風やや強い
越智
朝一番に南のリーフで親子No8と泳ぐ。これで親子No8には、今週3回目(3日目)の遭遇。前の2回よりも、さらに母親が浅い海中に止まっていて、かなり人慣れした印象。この日まで名前をつけていなかったが、両方の側面に白いラインが入っていて、頬にも白い部分があるので、「ホホジロくん」と命名。
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<ホホジロくん。親子No8>
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<ホホジロくん親子を撮影するゲスト>
その後、親子(No13)とエスコートをレイダに譲ってもらう。一度エントリーすると、もう1頭のオスが入り込み、移動を始める。最初に別のオスが入ってきた時に、エスコートのオスが、威嚇で口から激しいバブルカーテンを吐き出していた。ヒートランで移動し始めてから、子クジラが何度もブリーチングをしていた。前に落としてもらって何度かエントリーする。目の前まで来てもブリーチングを続ける子クジラの様子から、「ジャンプちゃん」と命名。性別は女の子。
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<バブルカーテンというより、バブルボム!というくらいの激しいバブルを吐き出し、他のオスを牽制するエスコート>
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<ヒートラン中の親子とエスコート。親子No13>
week2に参加してくれた皆様、どうもありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。
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<トンガweek2のメンバー。きっちり男女に分かれての集合写真>
2018年度のトンガ・ホエールスイムは、以下のスケジュールを予定しています。
ご興味のある方はお問い合わせください。
week1 2018年8月5日(日)〜8月12日(日)
week2 2018年8月12日(日)〜8月19日(日)
week3 2018年8月19日(日)〜8月26日(日)
week4 2018年8月26日(日)〜9月2日(日)
week5 2018年9月2日(日)〜9月9日(日)
week6 2018年9月9日(日)〜9月16日(日)
week7 2018年9月16日(日)〜9月23日(日)
week8 2018年9月23日(日)〜9月30日(日)

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