INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

Photographer Takaji Ochi Official Site INTOTHEBLUE水中写真家 越智隆治

Official SNS
Facebook
Twitter
Instagrum

Blog

SpecialTrip Blog
トンガ ホエールスイム

2017トンガ・ホエールスイムWeek7 今年一番の親子と25頭のヒートラン

2017.09.28 / Author.

20170922-_B6A8031-2k.jpg
1日目 快晴、べた凪
越智(稲生)

SISIA島近海で、今年一番の親子(No45)と泳ぐ。母親は、水深5m~水面までに止まって、どんな方向から撮影しても全く微動だにしない。子クジラは、やんちゃな女の子。母くじらが気にしないからか、どんどん離れて行ったり、目の前で何度もブリーチングしたり。そんなだからか、子クジラのテール手前部分と左胸ビレにサメに噛まれた跡が付いていた。さすがに、あんまり遠くまで行ってしまうと母親が追いかけるのだけど、ほとんどの場合は、1時間近くずっと海中で撮影をしていられた。名前は、「シャークベイト」と命名。
20170918-_B6A5879k.jpg
<背骨の部分と左胸ビレにサメに噛まれた跡がある、「シャークベイト」親子No45>
20170918-_B6A5858k.jpg
2日目 快晴ベタ凪
越智(稲生)

この日も、「シャークベイト」親子(No45)を探そうと思っていたのだけど、すでに、AVA島とOTO島の間で、他のボートに見つけられていたので、すぐに順番待ちに並び5番目で泳げることになった。しかし、その間まだ時間があるので、他のクジラを探す。
MUOMUA島近くで、親子(No46)を発見。何度か入水する。止まってはいるけど、個体識別用の写真が撮影できる程度なので、他のボートに譲って、また他のクジラを探す。
20170919-_B6A6523k.jpg
<親子No46>
サブマリンロックエリアで、また親子を発見するが、その頃には、シャークベイト親子(No45)と泳げることになったので、そちらに移動して親子と泳ぐ。
20170919-_B6A7088k.jpg
20170919-_B6A6775k.jpg
20170919-_B6A6826k.jpg
<落ち着いて半水面を撮影したり、集合写真が撮影できるくらい、動かなかった親子クジラ>
3日目 快晴 北西の風強い
稲生

シンガーをHUNGA島の2nd bayで見つけて3回エントリー。1回めは10mくらいの浅瀬の白砂のところにいて綺麗だったけど、2回めからは30〜40mくらいの深場にいってしまって影がみえる感じ。
そのあとは、サブマリンロックまで行ったが、荒れてて引き返し、ノースベイも見にいったけどいなかったので、トンガシカまで戻った。複数の船が親子とエスコートの順番待ちをしていたので、トンガシカ付近の浅瀬でスノーケリングしながら待って、親子に2度入水。week6の2日目(30日目)に遭遇した親子No41だった。
15065946923182k.jpg
1度目の入水では、エスコートがすこし離れていたことと、人に興味を示した母親が、ゆっくりと泳いで去った。エキジットすると、ボートのエンジントラブルが起こっていて、帰ると言われたのだけど、こっちに来て!とみんなでクジラに念を送ってたら本当にボートのほうに親子が泳いできて、ボートは動かなかったけど、奇跡の2度目の入水ができた。
1506594691741k.jpg
4日目 快晴南東の風
越智(稲生)

出発してすぐに、MOUNU島の南のリーフで親子と泳ぐが、2日前に見た親子No46で、透明度が悪く、あまり撮影には向かないので、2回ほど泳いで、移動。
20170921-_B6A7127k.jpg
20170921-_B6A7166k.jpg
<二日前に遭遇した、親子No46>
さらに南で、親子とヒートラン、親子とエスコートと泳いでいる2隻のボートに連絡してトライさせてもらう。親子とヒートランの方は、あまり泳げないので、止まっていないという親子とエスコートにトライ。ゆっくりと落ち着かせて、最初の一回でなんとか止まっているところを見ることができた。
20170921-_B6A7204k.jpg
親子は落ち着きそうだったが、それにしても、エスコートがかなり神経質な感じ。でも、時間をかければどうにかなると思っていたところで、フィッシングボートが沈没したという連絡が入った。残念ではあるけど、人命救助は優先しなくてはいけないので、そちらに向かった。船はすでに沈んでいて、転覆し、船首だけが浮いていた。
image1201709a.jpg
乗っていた人たちは小さいボートに救助されていて、沈んだ船にフロート(ドラム缶)をくくり付けて、港まで持って帰ったのが、夜中の12時。僕らのボートは、救助に向かい、曳航した船のゲストを乗せて、マリナーズケーブに寄って寄港。明日は良いことがありますように。
image2201709b.jpg
5日目快晴、風弱い
越智(稲生)

朝7時30分から、昨日と同じエリアでのヒートランがまだ続いているというので、そちらに移動。透明度が悪いエリアではあったが、昨日救助のために、見に来ることができなかったので、透明度の良いエリアに移動してくれることを願って、このヒートランについて行くことにした。最初は、12~15頭くらいの数だったが、徐々にクジラの数が増えて来た。このヒートランについているボートの数も、最初は、6隻くらいだったが、一番多い時には、13隻が交互にエントリーしていた。それだけこのヒートランが撮影しやすかったということだ。
1506320540666kk.jpg
20170922-_B6A7426-2k.jpg
願っていた通り、透明度の悪い内湾から、徐々に外洋へと移動していった。クジラの数も最大25頭くらいが一緒に泳いでいる時もあった。すでに良い親子には遭遇していたし、これだけの規模で、これだけ撮影しやすいヒートランはなかなか遭遇できないし、海も荒れていないので、可能な限り、このヒートランについて泳ぐことにした。外洋に出てどんどん島から離れて行くと、一隻減り、また一隻減りと、最初からヒートランについていて、最後まで残ったのは、2隻だけになった。こうなると、いちばん最後まで粘って、ヒートランを撮影し続けたいとスキッパーに伝えて、粘ってもらうこと5時間30分。
20170922-_B6A7898-2k.jpg
過去最高の個体数は30頭くらいだったけど、今回は、個体数的には、2番目。しかし、泳げた時間で言えば、過去最高。おそらく、20回以上、エントリーして撮影を行なった。
最終日が、2017年度で一番の日になった。
week7に参加していただいた皆様、ありがとうございました。今年は、80人以上の方に参加していただきました。本当にありがとうございました〜
S__16384023.jpg
2018年度のトンガ・ホエールスイムは、以下のスケジュールを予定しています。
ご興味のある方はお問い合わせください。
week1 2018年8月5日(日)〜8月12日(日)
week2 2018年8月12日(日)〜8月19日(日)
week3 2018年8月19日(日)〜8月26日(日)
week4 2018年8月26日(日)〜9月2日(日)
week5 2018年9月2日(日)〜9月9日(日)
week6 2018年9月9日(日)〜9月16日(日)
week7 2018年9月16日(日)〜9月23日(日)
week8 2018年9月23日(日)〜9月30日(日)

RecentEntry

  • カテゴリーなし