INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

Photographer Takaji Ochi Official Site INTOTHEBLUE水中写真家 越智隆治

Official SNS
Facebook
Twitter
Instagrum

Blog

Photographers Diary

え!?ピントが1枚も合ってないの!? 2007 西オーストラリア

2007.01.12 / Author.


1月9日快晴
今日はエスペランスでのダイビング最終日。2本のボートダイブ。潜ったポイントはCURLL ISLANDとRABITTというポイント。港からは30分くらい。本来ならもっと遠いポイントに行ったりするのだが、外洋のコンディションがイマイチだったためか、港からそんなに離れていないこのポイントに潜ることになった。どちらも地形ポイントで、海中はあの災害の後にもかかわらず、透明度も高かった。海底は足の踏み場も無いくらいに海藻に覆われていた。


魚は特に特筆すべきものはいなかったが、強いてあげれば、ブルーデビルという西オーストラリア固有の巨大なドティーバック系の魚。深紫色の体色が特徴的な西オーストラリアを代表する魚の一つだ。
体調は30センチくらいはあるだろうか。岩のくぼみなどの前にいて、いつも門番のようにぼ~っとしているので、撮影も簡単だ。
あとは地形を楽しんだだけ。
面白かったけど、今日のメインはダイビングではなくて、実はアワビ!郵便局で15A$出して、誰でもアワビを取る漁業権のライセンスを取得することができる。本人が持っていなくても、誰かが持っていればオッケーだ。
1本目と2本目のダイビングの合間に、アワビの沢山いるポイントに移動して、僕はスタッフと一緒にアワビ取りを行った。日本では信じられないくらいの大きさのアワビがごろごろしていた。写真撮ってるのより、アワビ取ってる方が楽しかったりして~。
5人で潜って、20分くらいで袋いっぱいにアワビを持ち帰る。こんなダイビングが楽しめるのは、西オーストラリア以外ではなかなか無いのではないだろうか。

アワビはその場で刺身や、ガーリックレモン味で調理して、バターをたっぶりぬった食パンに挟んで食べる。これがもうたまらなくジューシーで美味しい!僕がエスペランスを訪れたい、一番の目的は、実はリーフィーではなくて、このアワビサンドイッチが食べたいがためなのだ。しかも満腹になるまで食べ放題なくらいアワビが盛られている。日本では信じられない光景だ。
取って持って帰ってよいサイズが決まっているので、小さいのはその場で処理したり、アワビ捕獲中に水中でレギュ外して、一番美味しい真ん中の部分だけ食いちぎって食べたりしていた。
お腹も満腹になり、港に戻り、ホテルに送ってもらって荷造り。その後、ピンクレイクという、生息しているプランクトンの関係である条件下で、水がピンクに染まるこの辺では有名な湖を見学することに。
今回、とにかく、二人にリーフィーを見せて、おまけに撮影もばっちりさせてあげたので、これで、なんとかエスペランスでの目的も達成。安心してパースに戻れると思って、バスが来るのを待って、部屋の外でのんびりしていら、聖美ちゃんが、「なんだかカメラのセッティングがおかしいみたい」と今更訳わからない疑問形を僕に投げかけにやってきた。
彼女は自分のキャノンキッスデジタルをレンタルしたジリオンのハウジングに日本からセッティングしてきた。しかし、自分ではほとんど使い方がわからないので、そのハウジングをレンタルした、新宿の某ハウジング販売会社の●本さんに、全てセッティングを任せて、その状態で日本からバッグに入れて持ってきていた。
●本さんから「もうそのまま撮影できるようにセッティングしてある」と言われてきたと言っていたし、僕も●本さん本人を知っていて、当然その道のプロであるから、彼女が言ったその言葉を信用して、特に何も気にしていなかった。

ところが、その場で彼女が撮影した画像をチェックしてみると、まったくピントが合っていない!まさか!と思ってハウジングを開けてみた。と・・・、やはり予想通り、レンズのフォーカスがマニュアルになっている状態だった。初日、ウィーディーを撮影している様子を見て、「もっと接近して撮影したほうがいい」というアドバイスはしていたけど、「ピントがおかしい」とかそんな話しは聞いていなかったので、特にカメラ自体はまったく気にしていなかった。
結果はリーフィーもウィーディーも1枚もピントが合っていないのだ。彼女もさすがに「どうしよう、もう1日いようかな・・・」みたいなことをぼそっと口にした。(え~っ)とちょっと思ったけど、ここまで着てこれではあまりに可哀想過ぎる。しかし、次の目的地のパースはここから700キロ。考えられる手段は、長距離バスで帰るか、あるいはレンタカーして帰るか。でも一人で残しておくわけにはいかないので、そうなると僕も残らなければいけない。
とにかく残るのであれば早めに対応しなければと思い、スタッフのユカさんに相談すると、「それであれば、皆明日の朝早朝ダイブをしてから全員でバスで帰りましょうか?」という話しになった。
到着が夜遅くになるけど、行きのような遠回りは、帰路はしなくていいらしい。であれば、それをお願いした方が都合が良い。ほかの皆にも確認したところ、透明度が上がってきているジェティーダイブであればしても良いということに。ということで、早朝、ジェティーダイブ組とラッキーベイ組に分かれてダイビングをすることに決定。
朝6時30分にスタートということに。明日に備えて、皆身支度を早めに済ませて就寝した。
どうか明日はリーフィーが見れますようにと願いながら。
撮影機材:Canon EOS 5D + 100mm macro + SEA&SEA DX-5D + YS110 x2
Canon EOS 5D + 15mm + DIV 5D + SEA&SEA YS-90x2

RecentEntry

  • カテゴリーなし