INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

またもジンベエに遭遇

2007.04.02 / Author.

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edive2度目のクルーズから戻ってきました。今回は、出発の前日に、なんと、ボン島、タチャイ島、リチェリューロックの3箇所で一度にジンベエの目撃情報があったものだから、キャプテンが「明日はボンからスタートだ!」とボン島からスタートするクルーズになった。

 体調は相変わらず最悪。回復したかなと、思うとまた身体が重たくなって、しゃべるのもおっくうになってしまう。こんなに体調が悪い状況が続いているのは初めてのことだ。この後プーケットにも移動してロケがあるのだけど、大丈夫だろうか・・・。
 さて、初日のボン島、ジンベエどころか、先週あんなにいたマンタすらまったく姿を見せなくなってしまった。透明度が悪いだけなので、僕ら撮影チームはそそくさと浮上。皆が浮上してくると、さっさと、タチャイ島へと向かう。
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 ここもジンベエが出ていたポイント。一応撮影はできてるけど、潜らないわけにはいかない。エントリーするとなんとボンにいた同じ個体のマンタ4匹がこちらにきていたので、マンタの撮影に専念。ジンベエの出現を期待したが、マンタのみだった。
 その日は2本タチャイを潜り、翌日は朝からリチェリューへ。1本目は、前回撮影して、納得のいかなかったマクロの撮影に向かう。もちろんワイドも持って行ったが、ジンベエは出なかった。2本目。体調がかなり悪くなってきた。「ジンベエでたら呼ぶから、休んでていいっすよ」というガイドのキョウちゃんの指示で、僕と他のゲスト(といっても二人とも元ガイドさん)と一緒に船上で休むことにした。
 しばらく寝てると、クルーが「クジラが出た!」と報告しにきてくれた。バウに出てみると、どうやら2頭のミンキーのようだ。モーリングしていたのを外して、クジラを追跡しはじめた。しかし、しばらくすると、スリン諸島の方へと姿を消した。
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 その直後、離れてしまったリチェリューロックで、ハンマーヘッドを鳴らす音が連呼した。キョウちゃんだ。そうも様子がおかしい(もしかして、でちゃったかな?)と思って、僕は慌てて、ウエットスーツを着て、機材をしょいながらクルーたちに「ディンギー用意して!」と叫ぶ。
 しばらくすると、キャプテンが「ジンベエ、ジンベエ!」と騒ぎ始めた。僕はもうすでに準備を終えてディンギーに乗っていた。「他の二人は?」とクルーに聞くと、まだ準備できてない。戻ってくるから、先に行け!」とダッシュでキョウちゃんの浮いてるポイントまで急行する。
 しばらく浮いていたので、ジンベエの出たポイントから離れてしまったというので、二人でジンベエが出そうなポイント近くまで連れていってもらい、エントリー。水深10m以深は、しゃれにならないくらい透明度が悪い。
 それでも、その上で二人してジンベエを待ち続ける。他にも数人ダイバーがそこでジンベエを探していた。僕らの潜っていたゲストは全員見れてるはずだとキョウちゃんが言っていた。
 ほんのしばらくすると、視界0に近い赤い海水をかきわけてジンベエが浮上してきた。待っていたポイントはどんぴしゃ!。後はもう、撮影するだけだ。数分間、一緒に泳ぎ、ジンベエは外洋へと消えていった。
 これで、昨年のクルーズと合わせて3クルーズ連続ジンベエ遭遇。しかし、今回の遭遇は、ガイドと、クルーとの完璧な連携プレーが無ければ、絶対に、撮影できなかったに違いない。彼らの迅速な行動に、多いに感謝したが、体調は悪化の一路をたどる・・・。
 その後も休まず潜り続けたけど、今日、明日は少し陸上で身体を休めないとまずいな~。

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