INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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2023年奄美ホエールスイム3月、徳之島からの親子と4日間泳ぐ。遭遇率も100%

2023.04.15 / Author.
こんにちは。カメラマンの岡田裕介です。
奄美大島で3月14日から20日まで開催した、Into the Blue ホエールスイムツアーのレポートをお送りします。
今回、7日間に渡り同じ親子クジラと何度も一緒に過ごせたことが1番のトピックスです! その親子は、なんと直前まで徳之島で開催していたInto the Blueのツアーで出会っていた同じ個体で、僕らのツアーと同じタイミングで奄美大島まで北上していたのです。
これは今シーズン、奄美大島、徳之島、那覇で行なった「クジラと共に南下し、クジラと共に北上する」をテーマに掲げたInto the Blue ホエールスイムツアーだからこそ経験できたこと。 詳しくはWonder Sea Explore (ワンエク)のガイド、後藤かな子の徳之島のレポートにもあるので、ぜひそちらも合わせてお読みください。(以下リンク)
徳之島ホエールスイムでの出会い
今回、毎日のように同じ親子と過ごせたことで、クジラについてより多くを学ぶことができました。 これまでも水中での人間の動きや心持ちによって、クジラの動きに影響を与えることは分かっていたのですが、何度も繰り返し同じ親子と関わることでしか感じ得ないより深い発見がありました。
クジラはこちらの気持ちや体の緊張を感じ取っています。 こちらが欲を消しリラックスして接すると、時にびっくりするほどクジラが僕らを受け入れてくれます。 逆に頭ではルールを理解していても、実際にクジラを前にした時の興奮や写欲のようなものが出てしまった場合、クジラは敏感に感じとりあっという間に離れてしまいます。
僕らがクジラと一緒に水中で過ごす時に、どこまでが大丈夫で何をすると嫌がるのか、同じ個体に何度もアプローチすることで、その境界線をより明確に理解することが出来ました。
今回、このようにじっくりと同じ個体と向き合うことで、今まで経験出来なかった野生生物と通じ合う感覚を得ることができました。 この感覚を皆で共有し、向き合い方を会得することが出来れば、自然界に生きるクジラと人間が今後も上手く共存することが出来るのではないかとも思っています。
もちろん、クジラだけでなく他の野生生物との関わり方にも共通することであり、カメラマンである自分にとっても、自身の感覚で深く理解できたことは間違いなく写真の成長に結びつくと感じました。 そして、まだまだ未知の部分が多く新たな発見のあるザトウクジラと、これからも丁寧に向き合っていきたいと強く思うきっかけになりました。
約2年前に同じ奄美大島で開催したホエールスイムツアーではクジラとの出会いが少なく、ほとんど写真も撮れない毎日だったので、その記憶が蘇り不安を拭いきれない奄美行きだったのですが、結果として大満足の日々となりました。
(奄美大島や徳之島は、沖縄への南下や北上の中継地点の役割が大きいので、移動のタイミングに上手く合えば、良いクジラと泳ぐことができます。2年前は移動の間に入ってしまったため苦しい状況が続きました)
今後もInto the Blue ではトンガや国内でホエールスイムツアーを開催しますので、クジラを愛する皆さんと、クジラとの良き出会いの橋渡しが出来ればと思っています。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

2024年の奄美でのホエールスイム(ワンエク共催)は、3月8日(金)、9日(土)、10日(日)を予定しています。ご興味のある方はお問い合わせください。

徳之島は、2月27日(火)〜3月3日(日)の午前中までが、ワンエク共催、3月4日(月)〜3月6日(水)がInto the Blue単独開催の予定です。那覇に関しては、まだ確定していませんが、確定次第お知らせします。

国内ホエールスイムに関してのお問い合わせは、以下に

https://takaji-ochi.com/reservation/

他にも別の親子や、こんなシーンに遭遇しました
初日の親子
5日目の親子とエスコート
6日目の親子
奄美で4日間遭遇した親子の授乳シーン
同じ親子のお母さんのアクビ?このシーンからお母さんにはあくびちゃん、子供には他の船が晴れ男(はれお)と呼んでいたので、僕らはこの名前で呼んでいました。

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