INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

30日目(3週目2日目)、親子クジラ2組に遭遇

2007.08.25 / Author.

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風は出てきたものの、この日も快晴。僕はスパイホップ、トニーはフルーク、エミさんはプナで海に出る。
最初に僕らが一番内側を、トニーたちが外洋側、エミさんたちがその間のルートを通過して捜索を開始。僕らは、最初に親子を発見。完全に海面に漂って眠っているような状態だった。「これなら大丈夫そうだ」と期待したのだけど、ボートが近づくと、目を覚ましてしまい、移動を始めてしまった。しかも、一度潜行してから浮上するまでの移動距離が結構長い。

しかも、こちらが入る準備をしてると突然母親や子クジラが目の前でブリーチングを始めたりして、ボート上では陸撮影にするか、エントリーの準備をするかで、皆中途半端な状態に。
それでも、浅いリーフのエリアに向かって行ったので、潜っても底が見えそうだったので、エントリーしてみる。タイミングよく、親子がこちらに向かってきたので、その場で皆を停止させて、真下を通過していくのを皆で撮影しながら見送った。
透明度は悪かったけど、かなり接近できたので、皆写真が撮れたようだった。それにしても、この親子にはコバンザメが沢山ついている。
しばらくは移動を続けるので、なかなか入るチャンスが無く、結局諦めて別のクジラを探す。すると、すぐに、サブマリンロック近くのリーフぎりぎりに潜む親子+エスコートを発見。今年に入って、僕が1日に親子を2回目撃したのは初めてのことだった。
ラッキーと思ったのもつかの間。巨大なエスコートが目の前でブリーチングをした後、3頭はまるで忍者のように姿を消してしまった。まあ、頻繁にボートが通る場所で今まで他のボートにも気付かれずにいたわけなので、よっぽど潜み方が上手いのだろう。
その後、ノースベイや、様々な場所に捜索に行き、他のボートからも情報を得るけど、なかなかよいクジラは見つからなかった。フンガ島の外洋側で、シングルクジラを発見して、追走。延々と移動を続けるので、前に回りこんで落としてもらって、エントリーしてみることにした。皆がエントリーの準備をして、待機していたら、突然ブリーチングを始め、慌てて陸カメラを用意したものの、用意する前に3回目の前でブリーチングした後は、また同じように移動を始めた。
これで、今日は目の前で10回もブリーチングされたにも関わらず、1カットも撮影できずに終わった。
このシングルも諦めて、内海へと向かうと、後方でそのシングルは僕らからかうように、テールスラッピングとペクトラルスラッピングを連続して見せた。こういう風にクジラにおちょくられることは良くあるのだけど、本当に腹が立つ(笑)。
今日の子クジラも、僕たちが初めて見た個体だったので、名前をつける。本当は次男の名前を付けたいのだけど(長男「カイト」の名前は2年前に会ったフレンドリーな子クジラにすでにつけているから)、あまりフレンドリーではなかったので、どうしようか思案した結果、左側面に白い斑点があったので、「ホワイトスポット」、「スター」とか候補は上がっているのだけど、もう一度出会えることを願って「ハヤト」とも付けたいし・・・と現在名前は保留中。

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