INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

37日目(水曜日)人懐っこいペアと、超アグレッシブなペア

2007.08.30 / Author.

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この日も快晴。風も昨日よりおさまり、クジラが探しやすくなった。この日は僕がフルーク、スパイホップがトニーのガイドで海へ。フルークのキャプテンはこの日はノーファが担当。僕らは、最初に昨日まったくクジラを見なかった東のリーフを探す。しかし、やはりまったくクジラが見当たらない。そのまま、サブマリンロックまで移動したところで、何個かのブローを発見。

1組のペアが水面でのんびりと休んでいた。僕らはそのペアにターゲットを絞って接近。かなりボートを接近させても、まったく逃げる様子がない。11時30分過ぎ、エントリーしてみると、のんびりと水面で漂いながら、リラックスしている。こちらにも多少興味を示しているようで、移動しても何度も旋回して戻ってきては、こちらの様子を伺うように目線を向ける。
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ときには深くまで潜ってしまうが、それでも海底がかすかに見える深さだったので、彼らの移動するのを白い皮膚の部分で確認しながらついていった。1時間以上一緒に泳ぐ。無線でスパイホップに連絡するが、親子についているとのこと。
僕らは引き続き、ランチを食べたあとにこのペアと一緒に泳ぎ続ける。別のボートで出ていたキャプテンのオンゴから、無線で「シンガーを撮影していて、そこに1頭やってきて、ペアになり、かなり接近して撮影できるようになったからこっちに来るか?」と伝えてきた。
しかし、こちらもかなりフレンドリーだったので、しばらくはこちらのペアと泳ぐので、スパイホップか、取材チームに先に入ってもらってと伝える。スパイホップも、ヒートランを見学していたので、取材チームにそのクジラを譲る。
しばらくして、スパイホップから、こちらのペアと泳ぎたいと無線が入り、こちらに来たので、そのペアを譲って、僕らは取材チームとオンゴのボートがついているペアの方へ。丁度取材チームの水中撮影が終了したらしい。かなりアグレッシブに接近してくるので、よい映像が撮影できたようで、カメラマンの古島さん、コーディネーターの高島さんかたちがボート上で嬉しそうに、オンゴの方に手を振っているのが確認できた。
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僕らもエントリーしてみると、フレンドリーを通り越して、もう僕らを追いかけてくるような状態。危ないので、皆に「ボートから離れないように!」と伝え、皆にラダーなどにつかまっていてもらう。
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それでも、そのクジラたちは、ラダーやボートに捕まっている僕たちの目の前を旋回しつづける。僕は「これ以上は危ないからボートに戻れ!」と指示を出して、二人をボートに上げて、しばらく水中で様子を見る。
何度も何度も同じことを繰り返し、目の前でスパイホップする。目の前とかそういう状態ではない。これが飼っているゴールデンレトリーバーとかなら、「超人懐っこくて、かわいいね~」と言えるくらいの接近の仕方だが、相手は10mを越すクジラ。「超人懐っこくて、かわいいね~」では済まされない。
ただのアグレッシブなクジラだ。僕も海中での撮影をやめて、ボート上からの撮影を行う。後で聞いたのだが、取材チームも危険と判断して、途中でキャプテンが海中での撮影をストップさせたそうだ。
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しばらくは、オンゴのボートと、こちらで一緒にボート上から撮影を続ける。ときに、目の前でテールスラッピングして、水しぶきがボートの中にまで入ってしまうようなシーンもみられた。こんなアグレッシブなクジラはあまり見れるものではない。
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今日は満月の翌日。普段はなかなか接近できないペアのクジラ。それがこの日は2組も一緒に、しかもかなり接近して泳げたのは、満月が原因しているのだろうか?

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