INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2週目、最終日。満月前日のクジラたち

2008.08.17 / Author.

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この日は、満月の前日に当たる。風も弱く、遠くまでクジラを探しに行ける状態だった。最終日も3人乗り2隻、8人乗り1隻の3隻。僕は風邪気味のピーターの船にガイドとして乗船。気候はかなり暑いにも関わらず、彼はフリースのベストにマフラー、ニットの帽子まで被っていた。かなり体調が悪いらしい。

この日、最初に泳いだのは、シンガー。船上に立っていても、はっきり歌声が聞こえてくるので、海に入って歌を聴きながらクジラを探した。リーフがかすかに見えるくらい浅かったので、見つけられそうだと判断して、移動していたら、急に歌がやんだと思った途端、真下にクジラの移動する影が見えた。
シンガーは一度浮上すると、またすぐに潜行した。僕らは潜行した場所にボートで移動して、最後のフットプリントの真上でクジラの歌が聞こえるのを確認して再度入水。今度はテールを上にして垂直に停止して歌っている状態のクジラを発見することができた。
深度は30mはあるのだろう。透明度も悪く、テールの白い部分だけが見え隠れする。しばらくは、皆その上で歌声を聞いていたが、そのまま少しづつ浮上してきたので、潜って撮影してみた。
その後も同じような行動を繰り返していたので、2回同じことを試みたが、結局歌声だけで、姿までは確認できなかった。
その後、2日前に遭遇した、エスコート付の親子を発見。追跡を試みる。同じ海域をぐるぐると移動しているが、まったく止まる気配がなく、諦めて他のクジラを探す。
5頭のヒートランに数回エントリー。かなり近くで、クジラを見ることができたようだ。このクジラたちは、外洋に泳ぎ去ってしまったので、再度親子を探しに移動。
遠くから見えていたブローの方向に移動する。すると目の前に子クジラだけ突然浮上してきて、すぐに潜ったので、その場所にエントリーしてみた。案の定、水中で休息していたらしく、ほんの少しだけだけど、皆子クジラを水中で確認できたそうだ。
最後に3頭のクジラが移動しているのにエントリーして、そちらにトライ。こちらも移動するタイミングを見計らって、海に入ってもらい、海中でクジラたちを見ることができた。
この日、僕はエントリーのタイミングなど指示しなければいけないので、シンガーを探すとき以外は海に入らなかったので、水中でどれだけ見れているかわからなかったのだけど、
水中で見れたクジラの個体数はかなり多かったと思う。
しかし、本当はもっとゆっくりクジラを見せてあげたかったと、個人的にはとても満足のできるものではなかったと悔しさが募った最終日だった。
他の船も全員クジラを水中で見ることができた。

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