INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2週目、3日目。メイティングポッドに遭遇

2008.08.15 / Author.

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快晴、風も収まり、昨日までと違って、遠くまで移動できた。僕は8人乗りに乗船。今日も全隻、全員が水中でクジラに遭遇した。この日もなかなか近くではクジラが見つからなかったが、かなり西の方のリーフで数頭のブローを発見。そちらに向かうと、5~6頭のクジラが海面でゆっくりとくつろいでいる感じだった。

この日も4人乗りボートは直らず、3人乗りボート2隻と8人乗りボート1隻で海に出ていたが、そのうちの1隻も来ていたので、クジラが接近してきた方がエントリーする形で入水した。
クジラたちは、海中で絡み合うように移動していた。メイティングポッドは、1頭のメスを取り合うオス数頭の集団。最初は5~6頭いたのだけど、途中で3頭と2頭に分かれて、ゆっくりと移動を始めた。
その頃には、他の海域を捜索して、クジラを見つけられていなかった、もう1隻の3人乗りボートも合流した。
クジラたちの移動のスピードが激しくなってきたので、8人乗りの方は、3回入水後、もっと西で見えていたブローを探して移動する。途中でシンガーが歌っているのが、8人乗りの船上からも聞こえてきたので、皆で入水して、しばらく水面に浮かびながらクジラの歌を聴いた。
その後もブローを発見しては、転々と移動するが、なかなか良いクジラが見つからなかった。しかし、週末から今週の初日にかけて、なかなかクジラが見あたらなかったことを考えれば、まだ、ブローが見えるだけでも安心する。
午後遅くなって、オンゴの操船する船から、4頭の群れが「ゆっくりしていて、泳げる」と連絡が入っていたので、そちらに向かう。しかし、到着したころにはすでに移動を始めていた。それでも状況を聞いて、なんとか皆に交代でエントリーしてもらう。
透明度が悪く、逆光でなかなかクジラがどこに上がってくるのかわからなかったが、フットプリントを頼りにエントリー。あとは、船からの指示と水面から時折見えるブローなどを頼りにクジラに向かって泳ぐ。
タイミングよく2頭のクジラと鉢合わせになり、慌てたクジラたちは、目の前で方向を反転させた。気づくと、真下にも2頭のクジラがいて、同じように反転しながら、姿を消した。最後の1頭は、反転と同時に気孔からバブルを吐き出し、バブルカーテンを作りながら姿を消した。
透明度の高い海でこのシーンを見ていたら、間違いなく、かなり痛快だったに違いない。このクジラたちにも、2回エントリー。透明度が悪く、見れていない人もいたようだが、この苦しい状況の中、2日続けて全隻の船が全員海中でクジラを見ることができたのは、良いクジラがいたら、無線で連絡を取り合って交代で海に入ることができるからだ。

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