INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2週目、2日目。クジラの親子2組に遭遇

2008.08.15 / Author.

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昨日、過去最悪の状況で2週目の初日を終えたため、翌日も心配だったが、それよりもさらにまた、問題が発生してしまった。

調子の悪かった4人乗りの船が直らなかったのだ。しかも、朝8時に確認を取ったときには、「多分大丈夫」だったのに、9時過ぎになって突然「使えない」と電話がかかってきた。出港予定は9時30分。僕たちは最悪の状況も考えていて、昨晩から、もし4人乗りの船が使えなかった場合、2人乗りの船2隻を出してもらい、それぞれ3人づつに振り分けて出てもらおうということにしていた。
それを、オンゴに伝えると、今度は、船はあるがスキッパーがいないと言い出した。JBは船の修理を続けなければ、明日以降も直らない可能性もあるから、海に出られないという。「じゃあ、ピーターはどうか?」と今年から新たにスキッパーをやっているピーターの名前を出すと、「今日は病院に行っている」という返事。じゃあ、どうするんだよ・・・。
2日間続けて8人乗りに12人乗せるのは、さすがに厳しい。僕はこのことをトニーに伝えて、彼は急いで他のホエールウォッチングの会社数社に連絡を入れまくった。しかし、さすがに、今日すぐにチャーターできる船は見つからなかった。
結局最初の案しかないために、再度オンゴに連絡を入れると、ピーターが来ることになったので、大丈夫ということになり、その形で出港することになった。準備のため、出港を10時に変更して海に出た。毎日のように何かトラブルが発生する。
幸いだったのは、この日エスコートつきの親子を2組発見して、程度の差こそあれ、全てのゲストが水中でクジラと遭遇することができたことだ。水面でも、テールスラップや、ペクトラルスラップなど、激しいパフォーマンスを見せてくれたりした。
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しかし、自分としては僕がガイド役で乗船していた船のメンバーが、海中で見れてはいるものの、他の船に比べて十分な近さでは無かったことが悔しかった。
この日、夜は自由行動ということになっていたのだけど、結局ほとんど皆で食事に行くことになった。
僕は前々から現地の日本人海外青年協力隊の人に紹介された、韓国人の家に、チャンさんと出かけた。バハマのときもそうだったけど、トンガでも2週間、言葉のまったく通じない状況に一人でいることに疲れているだろと側で見ていて感じていた。自分も同じような経験がある。紹介して、一人で行ってもらっても良かったのだけど、「一人だったら、気が引けるから行くのは遠慮するよ」と言われていたので、最初はトニーとエミさん、僕も一緒に行く予定だったのだけど、二人に他のゲストのケアをお願いして、韓国人の人に連絡を入れて、車でホテルまで向かえに来てもらった。
ババウに住んでいる韓国人は二人。リーさんとキムさん。5年前からこの島でノニジュースを作って、韓国に輸出しているのだそうだ。今5人いる日本からの海外青年協力隊の人たちとも交流があり、よく家に呼んで食事を共にすると聞いていた。家につくと、テーブルには、キムチや刺身、味噌汁、プルコギ、チジミ、それに焼酎と和韓折衷の食事が用意されていた。
チャンさんは、水を得た魚のように、キムチを食べ、焼酎をのみ、二人と嬉しそうに会話を交わしていた。いつもと立場が逆転して、僕には、会話の内容はまったくわからなかったけど、毎日、寂しそうな顔をしていたので、その顔を見れてほっとした。たまに、「タカジさん、タカジさん」と会話の節々で僕の名前を言っていたので、僕との話をしているくらいはわかったけど。
僕も焼酎を何度も勧められ、途中から疲れもあり、かなり眠くなってきたのだけど、話が尽きず、結局3時間ほどお邪魔した。お土産をもらい、「明日もキムチチゲをやるから食べに来てください。明後日も何か作りますよ」と言われた。しかし他のゲストのこともあるので、「僕はまだ1ヶ月以上いるので、それはまたの機会に」と丁重にお断りして、チャンさんだけ明日もお伺いするということになった。

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