この日も風は強く、広範囲にクジラを探すことは不可能だった。ほとんどのウォッチング船が、風と波を避けて、クジラを探していたために、ボートの密集率が高く、おまけにクジラは少ない。
しかし、昨日同様に、2組の親子はすでに早く出港していた別の船がついて、泳いでいた。午前中は別のクジラを探していたが、諦めて、全ボートが順番待ちをして、親子と泳ぐ。昨日最初に泳いだ親子とエスコートで、母親は海中で少しテールを上側にして、休んでいる。子クジラは母親が休んでいる間に何度か浮上してきて、水面で浮いてみている僕たちの周囲を様子をうかがうように見回すと、また母親のもとに戻っていく。
エスコートは、親子と少し離れて海中で停止しているため、ほとんど邪魔しに来ることはなかった。
その日はこの親子と泳ぎ、終了。風を強く、クジラも少なくて、不安視していた3週目だったけど、結果的には、4日間連続で、全員が親子を水中で見ることができた。