INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

3週目、2日連続で親子に遭遇

2008.08.21 / Author.

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僕たちが海に出なかった日曜日に、海に出ていたスキッパーから、親子クジラに遭遇したという情報を聞いた。満月後、沢山の子クジラが誕生したことを願って、月曜日には、トニーとエミさん、生田さんの3人が海に出る。しかし、その日、今年滞在中一番の凪の海だったにも関わらず、親子どころかまともにクジラすら見れずに引きあげてきた。

3週目のゲストを出迎えて帰ってきた僕は、今週、こんなんでクジラ大丈夫かなとちょっと不安になった。「クジラどうですか?」と到着したばかりのゲストに尋ねられるたびに、目線をそらして、遠くを見てしまう。そして、「天気はずっといいので、天気は大丈夫だと思うんですけどね」と言うと、「え、クジラは?」と聞かれ、また満点の星空を見上げるように目線をそらす。「天気はいいんですよ、天気は・・」。
そして、3週目1日目朝、起きてみると、超曇天で、晴れ間はまったく見えず、雨までふっていた。「まじで・・。何これ?海出れるのかな?」というような悪天候。「天気もかよ・・、でも、クジラも少ないし、こんな天気じゃ、いっそのこと船出ない方がいいかも」。と思いながらも、短い期間で来た人たちにしてみれば、1日も欠かさず海に出たいに決まっている。
ということで、海に出るが、やはりなかなかクジラが見当たらない。唯一、他社の船が親子についているのいを朝から目撃していたに過ぎなかった。しばらく探していたけど、今の現状では、あの親子しか望みが無いと感じさせるくらいクジラが少ない。結局、僕ら3隻と、他の会社の船が全てその親子と泳げる順番待ちをせざるおえない状況に。
しかし、最初に見つけた船が、なかなか順番を譲ってくれない。ルールでは1時間30分以上水中で一緒に泳いだら、次の船にクジラを譲るというものがある。しかし、その船は「授乳してるからしばらく様子を見る」とか言って、なかなかゲストを海に入れない。
実際には、朝からついていて、まだ他の船がつくまえに、何度もゲストを入水させていることは確認しているので、本当ならとっくに1時間30分以上はいっているだろうにも関わらず、まだ執拗にクジラの側から離れない。「授乳中は入水させない」と言うルールもあるので、それを上手く(?)利用して時間稼ぎしてるかのよう見えた。
結局朝10時過ぎから、午後3時過ぎくらいまでそんな感じで次の船に譲ってくれず、いらいらさせたのだけど、なんとか譲ってもらい、3隻全員が親子クジラを水中で目撃することができた。
翌日も、なかなかクジラは、見当たらなかったけど、最後に無線で同じ親子が別の場所にいるのを教えてもらい、急行。昨日の曇天、雨も降る海とは違い、晴天の海中の中でかなり長く止まっている親子クジラを全員見ることができた。
正直、あの親子がいなかったら、他にはほんどクジラが見当たらなかった。毎回そうだけど、こんなにクジラの確認が少ないにも関わらず、何かしら良いクジラに遭遇できてるのはラッキーだと思う。

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