INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

ババウ・ホエール・フレンドシップ・プロジェクト(沢山の善意)

2008.09.09 / Author.

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トンガ出発前、現地にて、子供たちにクジラのスライドショーを見せて、船をチャーターして何人かの子供たちに実際に海でクジラを見てもらおうという、プロジェクトを開催すると伝えた。
(注)その他の写真はこちらでアップするのは、現地では重いので、時間がかかります。しばらくはWEB-LUEにアップしたほうをごらんください。

天候不良や、様々なトラブルも発生し、実際にポスターで告知した計画通りのスケジュールで行えなかったものの、日にちをずらしたり、規模を小さくしたりしながらも、なんとか開催することができた。
このプロジェクトは、元々JAICA隊員で歯科医師として現地に赴いているタカコさんに、僕が歯の治療してもらったときに、「近所に住む子供たちにクジラのスライドを見せてあげて欲しい」とい言われて、見せたことから始まった。
それ以前から、元々学校の教師だった、スキッパーのオンゴや、毎年一緒にトンがに来ているトニーも、トンガの子供たちを船に乗せてクジラを見せてあげたいという話をしていたこともあり、大々的に開催しようということになって進められてきた。
実際には、僕やトニー、エミさんはトンガ語もしゃべれず、子供たちへのクジラの解説などは、ノーファやオンゴ、観光局のブルーノといったトンガ人たちが行った。運営も、タカコさん他、アメリカの青年海外協力隊のメンバーなどが中心となって開催された。
そういう人たちの努力もあり、当初思っていたよりも多くの子供たちが集まってくれて、初めて行われたプロジェクトとしては、十分に成功したと言えるものだったと思う。
企画当初は、「クジラを食べる日本人が参加しているプロジェクトなんて」と言われることもあったのだという。しかし、そういう風潮に対しても、根気強く対応してくれた現地スタッフの苦労があった。このプロジェクトは、トンガ人、パランギ(トンガ語で白人の意味)、日本人が協力して、現地の子供たち対象に行われたことに意義があった。
プロジェクトに参加してくれた子供たちには、消しゴム付鉛筆や歯ブラシ、キシリトールのガムなどセットになったおみやげをプレゼントした。そのときに必要な鉛筆をタカコさんから持ってきて欲しいと言われたので、僕自身何ダースか持ってきたのだけど、足りなくなる可能性もあったので、その旨を今回のホエールスイミングに参加して頂いた皆さんに、「持って来れる方には、1ダースだけ持ってきてもらえれば、助かります」と伝えたところ、ほぼ全員が鉛筆や消しゴム、ボールペンなど様々な筆記用具を持ってきてくれた。
しかも、1ダースどころか、一人で10ダースも持ってきてくれた人もいれば、かわいらしいキャラクターの鉛筆なども多数持ってきてくれた人もいて、その総本数は、1000本を越えた。
今回、プロジェクトに参加してくれた子供たちに1本ずつ配っても、1000本以上あまってしまったために、これをどうするか悩んだのだが、ババウ諸島でも、特に離島に住んでいる子供たちが通う小学校に寄付してもらうよう、オンゴやノーファにお願いした。
ちなみに、離島も含む、ババウ諸島の小学生の総数は2500人程度だそうだ。
写真だと、オンゴが独り占めしてるみたいに見えるけど、実際にはちゃんと子供たちに届けてもらえるようにお願いしているので、ご心配なく。
IMG_2745.jpg
プロイジェクトに参加してくれた子供たちからの感想は、もう少ししたら、また皆さんにご報告します。トンガ語で書いているので、訳すのに時間かかるみたいだから。
ホエールスイミングに参加して頂いた皆さんには、なによりも、カメラ機材など、重たい荷物を持ってきていながら、子供たちのために、沢山の、鉛筆という「善意」を持ってきてくださったことに、心より感謝申し上げます。

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