INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2009トンガホエールスイム、4週目2日目 三たびBlackberryに遭遇。100回以上のブリーチング

2009.09.03 / Author.

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快晴。風はまだ強いものの、少しづつ穏やかになっている様子。6人乗りのプロティウスにトニー、スパイホップにエミさん、フルークに僕が乗船して海に出た。8時に出港していたトニーから、9時頃、携帯に連絡が入る。

「フンガの内側で親子を発見した。まだ泳いでないからわからないけど、泳げそう」。10時に出港する僕らには、朗報だ。
特に、初日、3人乗りの2隻のうち、4人が船酔いになり大変だった。かなり船に弱い人がいて、荒れた東のリーフで探すのはやめようと話していたところだった。
出港前に、エミさんと相談して、どちらが先に譲ってもらうかを決めて、交互に入ることにして、現場に向かった。無線で確認すると、まだ泳げているらしく、しかも、3週目の初日と3日目に遭遇していたブラックベリー親子だという。
エスコートもそのままついていて、移動のときにはかなりの距離を移動することもあるけど、止まればしばらく泳げるとのこと。フンガのチャネルの中だし、穏やかな場所だから、船酔いも心配ないだろうと思い、譲ってもらった後は、もうこの親子と泳ぎ続けようということになった。
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11時前には譲ってもらい、交互に何度か入水。とてものんびりしていて、長時間一緒にいることができた。途中から、子クジラが激しくブリーチングを始め、親子、エスコートそろって、移動し続けた。
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89回。これは、ブリーチングした回数ではなくて、この日、自分が撮影したブラックベリーのブリーチング回数を後でデータチェックして、数えた回数だ。撮影していない事も多かったので、間違いなく100回以上はブリーチングを行い続けていた。
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かなり移動して、やっと落ち着いた。浅いリーフで広げた胸びれが海底に着きそうな浅さを移動していく。あんな浅い場所を泳ぐクジラはあまり水中で見ることはない。
その頃には、泳げるクジラが見つけられていなかった、他社の船数隻が順番待ちのために集まってきていた。最後のエントリーを済ませて、クジラをマカイラという船に譲った。時間は2時40分。3時間40分ほど、ブラックベリー親子と一緒にいたことになる。プロティウスがいた時間も合わせると、5時間40分。その後、何隻の船がこの親子にアプローチしたのかはわからない。
その後、スパイホップはノースベイ方面へ、僕らはフンガの外側を捜索に出かける。いくつかのブローを発見。最初はペアのようで、追跡をやめてさらにブルーラグーンの外側に見えていた、ブローを確認することにした。
一度上がってから、なかなかブローが見当たらなかったが、後方で再度クジラが姿を見せたので、入水。3頭が一緒に泳ぐのを確認した。
そのクジラたちを追跡していると、さらに個体数が増えた。しかも親子も確認。しかし、さっきの3頭が合流し、おそらく最初から親子と一緒だったエスコートとともに、ヒートランになってしまった。
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何度か入水。エスコートと思われるオスが、メスの所有権を誇示するかのように、海中でバブルカーテンを作り続けていた。前に見たクジラをそうだったけど、バブルがやはり片側の鼻孔からしか出ていないようだった。
外洋の割には透明度が悪くて、なかなか撮影はできなかったが、面白かった。この日、港に帰り着いたのは、5時20分になってしまった。

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