INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2010年、トンガホエールスイム3日目、風速25ノット

2010.08.13 / Author.

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8月12日木曜日。昨日よりもさらに風が強くなり、風速は25ノットに。僕は、この日もフルークに乗船した。しかし、この風では、小型のフルークでは、行ける範囲は昨日以上に限られてくる。
作戦としては、6人乗りのプロティウス、フルークより大型の3人乗りのスパイホップに遠征してもらい、良いクジラを見つけたら、無線か携帯電話で連絡をもらい、その場にかけつけるというもの。
取りあえずは、探せる範囲で、移動してみるが、まともに泳げるクジラどころ、か、ブローさえ、ほとんど見当たらなかった。
無駄に時間が過ぎて行く。通常、この風では,僕らだけなら海には出ない。しかし、ゲストがいるからそういうわけにはいかない。
無線で、外洋でプロティウスがジンベエザメを発見したという無線が入ってきた。しかし、場所的に行くのは無理な場所だったので、行くのは諦めた。
しばらくして、トンガシカの近くで別の会社の船が「親子」と泳いでいるので、順番待ちさせてもらおうということになった。この小さな船ではもう午後になってしまったら、その選択肢が一番確実にクジラを見せれる方法だった。
最初は2くらいしかいないだろうと思っていたのだけど、近くまでいくと、なんとフルークを含めて6隻が近くに集まっていた。
昨日の事を考えると、もう順番は回って来ないものと思っていたけど、意外にそれぞれの船があっさりと一度エントリーして帰路についていた。スパイホップの順番直前に、トニーから「どうやら親子ではなくてシングンらしい」という無線が入ってきた。
しかも、浮上しては潜行を繰り返す。その浮上している少しの間だけ、側に寄れるらしいということだった。
どうりで、皆早いわけだ。それでも、この日はこれくらいしか泳げるクジラがいなかった。
2時30頃になって、僕らの番が回ってきたのだが、6人乗りのプロティウスが先に戻らなければいけないので、そちらに順番を譲って泳いでもらってから、スパイホップとフルークで順番にこのシングルクジラにアプローチした。
側にクジラが浮上してきた方のボートが入る感じで、スイムを行なった。最初はあまり寄れないかと思ったが、2〜3度繰り返すと、かなりの間、ぼ〜っとしてくれているようになった。
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サイズ的には、生まれて4〜5年の間くらいの若いクジラのようだ。ぼ〜っとしてるし、皆にしても、「近寄り易い大きさ」ということだった。
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最後に、あまりにボートの近くに浮上してきたクジラが驚いて移動をしはじめてしまった。申し訳無いことをしたのと、他に船が順番待ちしていなくて良かったと思いながら、帰路につく。
波のせいでびしょ濡れになり、身体が冷えた。明日も風はまだ強いようだ。

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