INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2010年トンガホエールスイム4日目、補食中のオキゴンドウと死にかけのバショウカジキ?

2010.08.16 / Author.

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8月13日、金曜日。1週目のゲスト最終日。昨日ほどではないが、風はまだ強い。自分はプロティウスに乗船して、まずはノースベイを目指す。
ほとんどクジラの気配を感じない。しかし、しばらくするとブローがあがり、ペアのクジラを発見。慎重に船を寄せて、まず自分一人でエントリーしてみるが、潜行した周辺を探しても、姿が見つからない。
透明度が良いから、潜ってもその場に留まっていてくれさえすれば、上で待って、浮上のときに近くで見ることが可能だ。しかし、それも困難な感じだった。一度だけ水中で確認したものの、あっという間に泳ぎ去ってしまった。
諦めて、戻ろうとスキッパーのアマンダに言われたが、「もう少し北に行ってみたい」と伝える。「そんなに北で何か今まで見たことあるの?」と怪訝そうにされた。過去には、ノースベイのさらに北の湾でも何回かクジラと遭遇していたから、「あるよ」と答えたけど、実際のところ、あくまで自分に感でなんとなく行ってみたいだけだった。
しばらくすると、クルーが「イルカ!イルカ!」と声を上げた。確認すると、オキゴンドウの群れだった。しかも補食中の群れだ。僕らは全員海に飛び込んで、その補食を目撃した。しかし、ショートズームで撮影するにはちょっと遠い距離だったので、証拠写真程度。
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10頭くらいのオキゴンドウがいて、そのうちの3頭が、ツナらしき魚をくわえていた。
船に戻ると、水面に魚の内蔵らしきものが浮遊していて、グンカン鳥たちが、奪い合いをしていた。
そのまま進むと、海がかなり荒れていて、危険そうだったので、「引き返そう」と伝える。そして、引き返した直後、水面下にバショウカジキを発見した。背びれの一部は水面に出たまま移動するので、船で追跡して、タイミングを見計らって皆また海に飛び込んだ。
見ると体色が異様に白くなっていた。以前にペリリューの遠藤さんが遭遇した、死にかけのバショウカジキがこのように白かったと言っていたのを思い出した。
オキゴンドウの群れの近くだったから、もしかしたら、オキゴンドウに襲われたりして、弱っていたのかもしれない。
一瞬振り返って、こちらに向かってきたタイミングでシャッターを,切ったのだけど、何だか妙な感じだ。反応が無い。慌てて後ろのモニター部分を見るがスイッチは入っている。
再度押してみたけど、同じ反応。もしかして、さっき海に飛び込んで皆が船に上がるのを助けたりしているときに、ハウジングのスイッチの部分にロープが絡まってしばらく取れなくなっていたので、それで壊れたのかと不安になったのと、目の前のバショウカジキを撮影しそこねたことへのショックで呆然としていた。
バショウカジキがいなくなったので、船に戻るとすぐにハウジングとカメラをチェックした。すると、撮影モードがタイマーになっていた。。。。どうやらロープに絡まった時に、動いてしまったようだ。ショック。。。
写真は撮れていないだろうと思っていたのだけど、かろうじて、こちらに向かって来たタイミングで撮影したカットの数秒後の逃げはじめたバショウカジキの姿が写っていた。ピンもあってないし、こちらも証拠写真だけだけど。
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ちなみに、これが去年おなじトンガで撮影したバショウカジキ。
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結局1週目の最終日となる、この日、補食中のオキゴンドウと、死にかけ(?)のバショウカジキには遭遇したけど、このあと、南のリーフに移動して、何とか親子は見つけたものの、透明度が悪いし、警戒しているので、海に入ってチラ見で終わった。
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