8月14日(土曜日)、この日1週目のメンバーが帰国の途につく。しかし、この日、天候の関係で、トンガタプから飛行機が来なくて、皆、ヴァヴァウの空港で5時間待たされたそうだ。レストランも無い空港で5時間待ち続けるのは、あまり嬉しいことではない。
こういう事が起こるから、帰国のフライトは、いつも余裕を持ってスケジュールを組んだ方がいい。
この日、プロティウスにトニーが乗船して、ノンジャパニーズグループの6人のガイド、自分が残っている3人と一緒にフルークで海に出た。スキッパーはp−ター。
ノンジャパニーズグループは、アメリカ人3名、イギリス人1名、台湾人2名。皆、よさそうな感じの人たちばかりだった。
しかし、昨日くらいから、なかなかクジラが見つからない。風も強いこともあり、行ける範囲も限られた。この日、プロティウスは、ペアと親子に遭遇したものの,一度も入水することなく終了した。
自分たちも、さらに捜索範囲が制限されていたために、シングルを1頭発見しただけで、しかも泳ぐこともできなかった。
島影でランチを取り、かなりの数のフルーツバットが生息している、崖に成長している樹木を見学したり、スノーケルをしたりしていた。
その後、再度捜索をしてみるが、やはりブロー一つ見つからない。スワローズケーブでシュノーケルをすることにして、そこに向かうと、しばらくしてプロティウスもやってきて、一緒にケーブの中で潜って遊んだ。
スワローズケーブに光が差し込む海中風景は幻想的だ。
8月15日日曜日
この日は、僕がノンジャパニーズグループのガイドとして海に出る。トニーとエミさんは、休憩なのだけど、長く眠れて少しは楽になったかもしれないけど、やることも色々あって、なかなか身体は十分には休まらない。
クリスチャンの多いトンガでは、日曜日に仕事をしてはいけないことになっている。しかし、その年によって、日曜日のホエールスイミングがオッケーだったり、できなかったりするので、現地に来てみないと、直前までどうなのかはわからない。
プロティウスは、警察から、許可をもらっていたので、海に出ることができた。しかし、この日も1頭のクジラどころか、ブローもまったく見当たらない。おまけに,この日から風が弱まると聞いていたのに、午前中は昨日より風が上がっていた。
彼らは、昨日も海に入っていない。この日もまったくクジラを見せれないのは、辛い。目を凝らして探したが、結局見つけることはできなかった。
プロティウスのオーナー、ブレンダの話では、「まるで、7月の中旬前か10月の中旬以降みたいな感じね」とのことだった。今のところ、かなりクジラが少ないのは間違いない。先週は良くあれだけ毎日クジラに遭遇できたと思う。
結局、まったく泳げる気配の無いペアに別の船が付いているのを、遠くに確認した以外はクジラは見つからず、帰路につく。
皆には、「明日からは2隻、明後日からは船3隻で捜索するから、もし(if)良いクジラがいたら、連絡を入れて、皆見れるようにします」と説明したら、「ifではなくて、whenだろ」と皆から言われた。
「ああ、そうそうifでは無くてwhenですね」と笑いながら答えたけど、やはり気まずい。
明日は、僕が陸に残って、到着するゲストを出迎える。トニーがプロティウスに、エミさんが二人乗りのフルークで海に出る。
午後から風は収まっていたから、明日はコンディションは良さそうだ。頼むから、沢山クジラに会えますように。