INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2010年トンガ、ホエールスイミング21日目、IKUMI10回目

2010.09.02 / Author.

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8月31日(火)。晴れのち雨。ノンジャパニーズグループ最終日。僕はフルーク、エミさんはプナで海に出る。
フルークのスキッパーはノアの兄貴のイッカ。ノアが風邪でダウンしたらしい。
ノアは寡黙で無口な感じだけど、イッカはいつもニコニコしている。この日もIKUMIを探している予定のプロティウスと連絡を取ってみるが、南のリーフには姿が無かった。
エミさんから連絡があり、外洋でヒートランを追っているとのこと。僕らはさらに東側でブリーチングを繰り返すクジラを発見してそちらに向かう。
近づいても何度かブリーチングを続けていたが、その後テールスラッピングを何度も繰り返した後、潜ってしまった。その側でペアがブローを上げていたので、ペアの方に船を近づけてエントリーを試みようと思ったが、移動していて、入れそうにない。
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シングルはどこに行ったのかと周囲を見回すと、子クジラらしき小さなブローを発見したので、そちらに向かう。やはり、親子だった。子クジラはかなり小さいようで、母親は僕らが近づくのを嫌がっているようだった。たまにブリーチングなどを見せてくれたが、基本ていには、移動を続けた。
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それでも、慣れてもらうために、しばらくは少し離れて、ゆっくり追跡をする。南半球では珍しく母親のテールの裏が真っ黒で、個体識別はしやすそうだった。しかし、なかなか慣れてはくれず、一度遠目に水中で確認できただけだった。
2時間追跡して、無理そうだったので、他の船の情報を下に、泳げるクジラの方に向かう。順番を待って、エントリーしてみると、「IKUMI」だった。
今まで居続けていた、透明度のそれほど良く無いエリアから、外洋に近いエリアに移動していた。これなら、浮上してくる母親との写真も奇麗に撮影できそうだった。
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初めてトンガのクジラに参加した人たちだったので、最初に「とにかく子クジラが浮上してきても、追わないように」と注意していたので、皆水面でほとんど動かなかったから、IKUMIもリラックスして、かなり皆に寄ってきてくれていた。
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成長して、サイズも大きくなり、行動も大胆になっていた。時には母親から離れて、エンジンのかかっている船にまで、近寄ってきて、しばらく様子を伺っていたり、母親が浮上して来なくても、1頭で、水面で目をつぶって眠っていたりしていた。
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