INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2010年トンガ、ホエールスイミング22日目、激しい土砂降り。5個体の親子。

2010.09.03 / Author.

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9月1日(水)。晴れのち豪雨。
朝は快晴で、べた凪。海に出ると、すでに何隻かの船が親子についているという情報が入っていた。少なくとも4個体。プロティウス、マカイラ、マレスキング、そして船名不明、それぞれが1個体ずつ。しかし、まともに泳げているのは、1個体らしかった。
その1個体に多くのボートが集中しているようだった。僕らも、午前中は親子を探したがなかなか見つからなかったので、親子と2頭のエスコートのついた個体を、別のボートから譲ってもらった。
僕が乗船したゲストは、昨日もかなり激しいヒートランを見ていたので、「今日はIKUMIみたいな親子がいい」というリクエストだったのだけど、結局、今日も親子はいるものの、ヒートランになってしまった。
エウワカファ島島の外側で、あまり透明度も高く無い場所なので、クジラを水中で確認するのはなかなか困難だった。しかも、北から黒雲まで接近してきていた。ヒートランを追跡して、さらに南へと移動していくうちに、激しく雨が降り始め、周囲の島までまったく見えなくなってしまった。
どうやら、スコールではなく、かなり長く降り続けそうな雰囲気だった。このまま外洋の方へ追跡すると、どこにいるのか,自分の位置すらロストしそうだったので、追跡を諦めて、戻ることにした。
それにしても、どちらに進めばいいのかわからない。慌てて、GPSで位置確認して、その方向へとゆっくり移動していくと、豪雨の中でうっすらと見覚えのある島影が見えてきたので、そのままさらにGPSに従って、西へと移動をしていくうちに、少し収まってきた。
また少しクジラを探そうと思った時に、携帯にエミさんからのコールが残っていることに気づいたので、連絡してみると、エンジンが動かなくなったので、,迎えに来てとのことだった。場所は先ほど僕らがいたエウワカファ島の外側。
しかし、今通ってきたばかりだったのに、雨でまったく船は見えなかった。慌てて引き返した。しばらくすると、無線で直ったとの連絡。こちらも船の姿を確認したので、しばらくは並走することに。
しかし、雨は続いていたのと、スキッパーのピーターが風邪らしかったので、この日はこれで切り上げて港に戻ることにした。
あとで、撮影した写真を確認すると、8月25日に、西の外洋で、やはりあまり寄らせてくれなくて、移動し続けていた、LELE(トンガ語で、走るという意味)の親子だった。

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