INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2006年トンガホエールスイム1st week 1日目 初日からクジラだらけ

2006.08.01 / Author.


2006年8月、僕と友人のカメラマン、トニー・ウーが主催する、トンガのババウ諸島でのザトウクジラスイミングトリップを開催した。昨年8月に初めてこのトリップを開催し、参加者全員がザトウクジラと遭遇することができた。今年も3週に渡って開催、機体トラブルで現地入りが遅れたり、コンディションが悪く海に出れない日などもあったが、参加者全員がクジラとの水中遭遇を経験してもらうことができた。その様子をここに紹介していきたいと思う。

 2006年8月1日火曜日。初日の今日は天気は良いのだが、東北東風が強く、クジラが探せるか朝から懸念していたが、港を出て15分くらいで親子発見。僕たち2人乗船の船がしばらくその親子について泳げるかどうか観察していた。まだ生まれて間もないらしく、母親がちょっと神経質で水中に入ったものの、止まってくれない。湾内で透明度も悪いし。しばらくボートで追尾していると、子供が何度もブリーチングを開始、おまけに母親もテール&ペクトラルスラップを目の前で繰り返したので、船上からしばらく撮影。ちょっと「近づかないでよ!」って感じで申し訳ないかなとも思ったけど、スキッパーのノーファは「子供と遊んでるのよ」と言っていた。人によって感じ方が違うものだ。

 しばらくすると、北西側の外洋に面した湾に出たトニーから「親子と一緒に全員、水中で泳げて撮影もできた」と無線連絡。これから2度目の入水をするという。こっちが入れないのなら来て次に入ればということなので、風が強く他で探しつらいので、そちらに移動。島の崖が高く、風裏になっている穏やかな場所で、親子とエスコートが一緒に休んでいた。4人乗りの方はすでに3回トライしたので、今度はこちらが入れてもらった。一度接近したら、移動してしまったが、すぐ近くに浮上したので、そのまま泳いで再度接近。全員が真正面から親子が止まっているところを撮影できた。しかし、その真下にエスコートが止まっていたので、ちょっと緊張しながら接近。外洋で透明度もよく、海底も見えるくらいの浅さ。何度かチャンレンジするが、しばらくすると泳ぎ始めて、止まらなくなり、荒れている海域へと移動を始めた。しばらく追尾すると、ある行動をした瞬間、スキッパーのノーファが「今からエスコートか母親がブリーチングスルカラ、カメラ用意して!!」と興奮して叫んだので、慌てて望遠レンズを用意。そのとたんに、まず母親が、次にエスコートが連続してブリーチング。最初の母親のブリーチングは、微妙に遅れたが、2度目のエスコートのブリーチングは綺麗に撮影できた。その親子&エスコートは外洋に向かってしまったので、帰りながらクジラを探すことに。帰り際、やはり湾から外洋への入り口付近で別の親子とエスコートを発見。子供が何度かブリーチングを見せてくれたが、こちらも移動を続けるので、追跡をあきらめた。今日はこんな感じ。風が強くエリアが限られてものの、スパイホッピング以外のほとんどの行動を見ることができたし、水中で見れただけでなく、親子の撮影も全員が初日から成功。風が強いのにラッキーだった。ちなみに、今日出ていた他のサービスのボートは全滅(どこも入れなかった)だったと無線でやり取りしていた。

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