INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

6日目、日曜日。やる気の無いクジラたち

2007.07.30 / Author.


今日は、オンゴとフルークはお休み。デイトリップ用のボート、25人乗船可能なホエールソングで海に出る。キャプテンはジョン。トニー、エミさん、豊田さんも一緒だ。


ババウに来てから、首にロープの絡まったクジラが2度程目撃され、話題になっている。ロープは、皮膚に食い込んで、ピンク色の皮膚が露出しているのだそうだ。ホエールスイミングや、ダイビングのオペレーター全員に対して、同じクジラを再度見つけたら、連絡するようにという連絡が回っている。
朝は曇っていたけど、すぐに天気は回復してきた。風は、また北から東に変わっている。クジラの動きは、昨日同様のようで、皆深く、長く潜行したまま、なかなか浮上してこない。
昨日、最初の3頭に遭遇したエリアに来ると、また今日も同じ3頭に遭遇した。「多分、今日はこいつらについているのが一番ましだと思うよ」ということで、静かに彼らを追走することにした。
ホエールソングは、スピードは遅いものの、その形のせいなのか、大きさなのか、エンジンの静かさなのか、フルークと違い、クジラたちの方から興味を示して近寄ってくることが多い。この日も、3頭のクジラたちは、水面では中途半端な、ゆる~いパフォーマンスを見せながらも、船の真下でホバリングしていたり、真横に浮上してきてくれたりと、かなり間近で観察することができた。
僕たちからすると、ほとんど水面にいて、逃げないので、水中に入れそうな気がするのだけど、やはり昨日同様、微妙に動き続けているために、ジョンもなかなか入るタイミングをつかめないでいるようだった。
そのために、昨日同様に、微妙なパフォーマンスを船上から撮影しつつ、タイミングをうかがっていたのだが、結局1日中、そんな感じで終了して引き上げることになった。
なんだか、微妙な距離を保ち、微妙なパフォーマンスを繰り返すクジラたちに翻弄され、2日間、妙な残尿管が残るホエールウォッチングをしてしまったような気分。まあ、でも普通に考えたら、あれだけ船の近くでクジラたちの様子を船上から伺えただけでも、ラッキーだと言えばラッキーではあるのかな・・・。

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