INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

5日目、ダイビング・コンペティション

2007.07.29 / Author.


夜中、雷をともなった豪雨が激しく部屋の屋根を打ち、疲れているのに、目が覚めてしまう。「明日は駄目かもな」と思いながら、部屋の電気をつけて、暇つぶしのために、成田空港で買ってきた本を読む。「謀将 山本勘助」。どうも最近、大将よりも参謀系の歴史上の人物に興味を持ってしまう。


結局、明るくなるまで本を読み続けた。まだ、空は雨雲で覆われていたが、どうやら風は収まっているようだった。8時に豊田さんと朝食を済ませ、部屋に戻ると、オンゴから電話があった。
しばらく様子を見ようとのこと。部屋で待っていると、次第に雲が引き、晴れ間が見えてきた。11時前にはオンゴから電話があり、「行ってみよう」ということになった。
空はいつの間にか、今回一番の快晴、おまけに風も止んで、海況も今回で一番良くなった。「東のリーフで親子クジラを探してみよう」ということで今まで東風が強くて行けなかった、東のリーフへ向かう。しかし、なかなかブローが見つからない。
そこから、南の外洋に向かって流すが、まったく気配がない。こんなに天気が良くて、最高のコンディションなのに・・・。もうすぐ満月だからだろうか・・・。良く満月前になると、クジラたちが、何故か深く潜って上がってこないことが多い。
しかし、しばらくすると、かなり遠くにブローやスパイホッピングするクジラが見えたので、そちらに向かう。近づくと、連続してブリーチングをしてくれた。3頭のクジラたちだったが、あまり激しく動いていなかったので、これはいけると思ったのだが、海に入ろうとすると、ブリーチングしたり、テールスラッピングをしたりと、激しいパフォーマンスを見せてくれるので、なかなかタイミングがつかめない。
透明度も良さそうだったから、入れば昨日のように綺麗に撮影できるとは思ったのだけど、ブリーチングや、テールスラッピングも捨てがたい。そうこうしているうちに、移動を始めてしまって、入るタイミングを逸してしまった。
それでも、また別の場所に2つのブローが見ていたので、そちらに向かうことに。しかし、何箇所かでブローが見えるものの、ほとんどがすぐに潜行して、なかなか上がってこない。
「今日はダイビングコンペティションだな」とオンゴ。やはり満月前だからなのだろうか?交尾のためなのか、何なのか?とにかく、満月前に、このような状況に遭遇することが多い。
結局、この日は最初の3頭のパフォーマンスを撮影したのみで終了。5日目にして、連続水中撮影記録がストップした。こんなことなら、最初の3頭に会ったときに、さっさと海に入っておけば良かった。
天気が良いにも関わらず、あまりクジラに会えず残念だった。

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